nmblookup [-M] [-R] [-S] [-r] [-A] [-h] [-B broadcast address] [-U unicast address] [-d debuglevel] [-s smb config file] [-i NetBIOS scope] [-T] name
このプログラムは、 Samba プログラム全体の一部である。
nmblookup は、NetBIOS over TCP/IP が使われているネットワークにおいて、NetBIOS 名の問い合わせや、IP アドレスへの変換に使われる。オプションの設定により、特定のブロードキャストアドレスや、 特定のマシンに対して、名前の問い合わせを行なう事ができる。全ての問い合わせは、UDP を使って行なわれる。
"-"
の場合は、予約されている名前である __MSBROWSE__
の検索を行なう。
"unicast address"
に対して ユニキャスト問い合わせを行なう。このオプションは、-R オプションと共に) WINS サーバに問い合わせを行なう時に必要である。
このパラメータを指定しない場合の既定値は 0 である。
この値を大きくする程、 nmblookup の動作について、より詳細な情報がログに書かれる。レベル0 では、 致命的なエラーや非常に重大な警告のみがログに書かれる。
1 より大きいレベルを指定した場合は、大量のログが生成されるので、問題解決の時にのみ使用すべきである。3 より大きいレベルは、開発者の使用しか想定しておらず、非常に大量のデータを出力するが、ほとんどは暗号化されているものである。
このパラメータを指定すると、smb.conf(5) に設定した log level パラメータが上書きされる事に注意。
#<type>
を追加する事で、名前のタイプを指定する事ができる。この名前に "*"
を指定する事もできる。その場合は、ブロードキャスト領域内に登録されている全ての名前を返す。
nmblookup は、 WINS サーバに対して問い合わせる事ができる(同様に、nslookup は DNS サーバに対して問い合わせる事ができる)。WINS サーバに問い合わせを行なうには、nmblookup は以下のようにして実行する必要がある。
nmblookup -U server -R 'name'
たとえば:
nmblookup -U samba.org -R IRIX#1B'
は、 samba.org の WINS サーバに対して、 IRIX ワークグループのドメインマスタブラウザ(タイプ 1B) を問い合わせる。
このマニュアルページは、バージョン 2.0 の Samba システム用である。
samba (7), nmbd (8), smb.conf (5)
オリジナルの Samba ソフトウェアと関連するユーティリティは、 Andrew Tridgell samba@samba.org によって作られた。Samba は現在 Linux カーネルが開発されているような方法でのオープンソースプロジェクトである Samba Team によって開発されている。
オリジナルの Samba の マニュアルページは Karl Auer によって書かれた。マニュアルページは YODL 形式(別の、優秀なオープンソースソフトウェアで、ftp://ftp.icce.rug.nl/pub/unix/ にある)で変換され、Jeremy Allison samba@samba.org によって Samba 2.0 リリースのために更新された。
バグレポートの提出方法の詳細と、協力してほしい項目のすべてのリストを 得る方法は、samba (7) を参照のこと。
日本語訳