[ Samba ]
!== smbmount.txt for Samba release 2.0.7 26 Apr 2000
!==
寄稿者:urban Widmark
作成日:October 15, 1999
更新日:

翻訳者:土居恵介 
校正者:たかはしもとのぶ 
題名:  smbmountの利用方法とmount.smbについて
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用語

smbfs      -SMB共有によりアクセス可能となるファイルシステム
            標準のカーネルにファイルシステムとして実装されています。
       現在のところ,これはLinuxのみで使用できます。
smbmount  -サーバーに対してのSMBセッションのセットアップをおこなうプ
            ログラム
mount.smb -Sambaをインストールした際(/sbin)に作成される,smbmountへの
            シンボリックリンク

概要
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SMB共有をマウントする時の文法が変更されたので,通常のmountコマンドでマ
ウントが可能になりました。mountコマンド-t smbfsフラグを与えるとmountプ
ログラムは外部プログラムとしてmount.smbを呼び出します。新しい文法では,
smbmountが(シンボリックリンクの形で)mount.smbになります。

以上のことを行うには,比較的新しいバージョンのmountプログラムが必要で
す。ほとんどの場合は問題ないはずです。(だれか util-linuxの正確なバージョ
ンをしりません?)

新しい文法では,smbmount/mount.smbを直接呼び出す必要はありません。以下
のように入力して下さい:

 mount -t smbfs -o user=tridge,passwd=foobar //fjall/test /date/test

現在,オプションの一覧は以下のようになっています:

  username=<文字列>   SMBユーザー名
  passwd=<文字列>    SMBパスワード
  netbiosname=<文字列> クライアントのNetBIOS名
  uid=<文字列>     マウントを行なう uid もしくは ユーザー名
  gid=<文字列>     マウントを行なう gid もしくは ユーザー名
  port=<文字列>     サーバのSMBポート番号
  fmask=<文字列>    ファイルの umask
  dmask=<文字列>    ディレクトリの umask
  debug=<文字列>    デバッグレベル
  ip=<文字列>      サーバのホスト名もしくはIPアドレス
  workgroup=<文字列>  サーバの所属するワークグループ
  sockopt=<文字列>   TCP socket オプション
  scope=<文字列>    NetBIOS スコープ
  guest         パスワードを要求しない
  ro          読み出し専用でマウント
  rw          読み書き可能としてマウント

以上のオプションに必要なのは mount.smbスクリプトだけです。

/etc/fstab
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文法を変更したメリットとして、/etc/fstabにsmbfsのエントリーを加えられ
るようになったことがあげられます。

autofs
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(訳注:autofsはLinux用のカーネルベースのマウント・デーモンです)

mount.smb を使うことで、smbfsは "いわゆるファイルシステム" としてみえ
るようになったので、autofs から非常に簡単に扱えるようになりました。

今までは autofs がオプションを評価し,正しい結果をsmbmountにオプション
として与えなければなりませんでした。この文法は 1.9.xと2.0.x (バージョ
ン2.0の間でも)の間でも変更されてきたため、複数のパッケージが混在する環
境では悩みの種になっていました。今回の改善で、設定は非常に簡単になった
と確信しています。

現在,smbclientのオプションが変更された時に変更しなければならない唯一
の箇所は、autofs マップ中の記述だけです。

例 /etc/autofs.data:
test -fstype=smb,username=tridge,password=foobar,uid=123 ://fjall/test


日付表示がおかしくなる
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これは本当のことを言えば smbclient とは関係がありません。しかし、smbfs
を使用していて問題があった時には、この文書を見たくなると思いますので、
ここに書くことにしました :)

2.2.10以前の Linux カーネルのsmbfsでは,バグっている Windows 95 ホスト
の自動認識ができませんでした。そのため、コンパイル時に設定可能な、この
問題を回避するオプションがありました。ただし、このオプションを利用した
場合には、Windows NT ホストから SMB共有に接続した際に、日付表示がおか
しくなるという問題点がありました。

Linux カーネルを最新の2.2 系にアップグレードしてください(2.2.12 が良い
でしょう(訳注: これはこの文書が執筆された時点での最新版です))。RedHat
6.0 は,この問題に対応しているオプションを使用したカーネルを使用してい
ます。