[ Samba ]
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!== Speed2.txt for Samba release 2.0.7 26 Apr 2000
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寄稿者:	Paul Cochrane 
日付:	Fri, 10 Apr 1998
所属: 	Dundee Limb Fitting Centre
翻訳者: 中野武雄 
更新日: August 1998
主題:	Samba SPEED.TXT に対するコメント (Samba SPEED.TXT comment)
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これはクライアントのチューニングに関連した内容です。私はこれまで、 
win95 と Samba の通信を高速化するために、色々な手段を試してきました。
今のところ得られている結果は以下のようなものです。

1. W2setup.exe を www.microsoft.com から入手し、インストールします。
これは winsock スタックとユーティリティのアップデート版で、性能が向上
しています。(訳注: W2setup.exe というのは見つかりませんでした。
http://www.microsoft.com/windows/downloads/contents/updates/w95winsockupgrade/
のことでしょうか?)

2. win95 の TCPIP レジストリを設定し、性能が向上するようにできます。
私はネットワークから入手した MTUSPEED.exe というプログラムを使って
います (訳注: http://www.mjs.u-net.com/mtuspeed.htm から入手できます)。
同じようなソフトウエアは、他にもいくつかがフリーに入手可能です。私の場合、
最高のパフォーマンスを示したのは以下のような設定でした。

(a) MaxMTU                  Remove
(b) RWIN                    Remove
(c) MTUAutoDiscover         Disable
(d) MTUBlackHoleDetect      Disable
(e) Time To Live            Enabled
(f) Time To Live - HOPS     32
(g) NDI Cache Size          0

3. 文書 (訳注: Speed.txt のことでしょう) にあったほぼすべての内容を
試してみましたが、私の場合に効果があったのは socket optinos だけでした。
それも、何も書かないのが良いと分かっただけでした!!!!

最終的な転送速度は以下のようになりました。いろいろな win95 クライアント
と、 DX2-66 20MB サーバ (ガラクタの NE2000 互換カードと、古い IDE ドラ
イブ、カーネルは 2.0.30) との間での速度です。 10 baseT にしては妥当な
値だと思います。

The figures are:          Put              Get 
P166 client 3Com card:    420-440kB/s      500-520kB/s
P100 client 3Com card:    390-410kB/s      490-510kB/s
DX4-75 client NE2000:     370-380kB/s      330-350kB/s

これらのテストは、4.5MB のテキストファイルと 15MB のテキストファイルの
二つで行いました。 Samba が動作しているハードウェア (上記の通りポンコツ
です) を考えると、悪くない結果だと思います。

100kB/s そこそこしか出ていなかったクライアントもあったのですが、上記 1 
と 2 で行ったアップデートによって、この程度にまで向上しました。

新しいクライアントも試してみました。 P333 (訳注: Pentium II でしょうか) 
を 100MB/s のカードとハブで接続したものです。こいつからの転送速度は
なかなかのものでした。 put に 400-500kB/s, get は 600kB/s 以上でした。

標準の FTP でのスループットと比べると、 Samba はちょっとだけ遅いみたい
です (差は最大で 100kB/s 程度) 。 samba プロトコルにはまだ向上の余地が
あると想像しますが、もし FTP の速度に追いつくことができれば、スゴイこと
だと思います。

Paul Cochrane