Ant ビルド・ファイルの編集
Ant ビルド・ファイルは単なるテキスト・ファイルであるため、どのようなテキスト・エディターでも編集できます。
ただし、Eclipse Ant エディターを使用すれば、構文の色分け、コンテンツ・アシスト、ナビゲーション、オカレンス・マーキング、
および「アウトライン」ビューなどいくつかの利点があります。
Eclipse Ant エディターに慣れるため、このエディターを使用して簡単な Ant ビルド・ファイルを作成してみましょう。
- HelloWorld.xml と呼ばれる Ant ビルド・ファイルを作成します。
- そのファイルのコンテキスト・メニューから「アプリケーションから開く」>「Ant エディター」を選択して、
そのファイルで Ant エディターを開きます。
注: .xml ファイルのデフォルト・エディターは、ビルド・ファイル・コンテンツを持つようになるまで、
単純なテキスト・エディターです。ただし、これは「ウィンドウ」>「設定」>「一般 (General)」>「ファイルの関連付け」で変更することができます。
- エディターで次の内容を入力します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<project name="Hello World" default="Hello" basedir=".">
<property name="HelloText" value="Hello"/>
<target name="Hello">
<echo>${HelloText}</echo>
</target>
</project>

- プロパティー値の構文の色分けに注意してください。
- 2 番目のターゲットの入力を '<tar' にして、さらにコンテンツ・アシストをアクティブにするために Ctrl+Space を押してください。
有効な完了のリストが表示されます。<target> の完了を選択し、エディターが開始タグと終了タグの両方を挿入すること、このタグの属性を入力する位置にカーソルが置かれていることを確認してください。
- このターゲットに 'World' と名前を付けます。
- Hello ターゲットと同様、テキストを '${WorldText}' に変更し、このターゲットに対して 'echo' タスクを入力してください。
- 'Hello' ターゲットから 'World' ターゲットの依存関係を追加します。名前属性の定義の後にカーソルを置いて、Ctrl+Space を押して、
関係属性の完了を選択してください。Ctrl+Space を再び押して、ビルド・ファイルの他のターゲット 'World' を完了してください。
- ビルド・ファイルのコンテンツを保管します。
- コンテンツ全体は、以下のようになります。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<project name="Hello World" default="Hello" basedir=".">
<property name="HelloText" value="Hello"/>
<property name="WorldText" value="World"/>
<target name="Hello">
<echo>${HelloText}</echo>
</target>
<target name="World">
<echo>${WorldText}</echo>
</target>
</project>
- HelloWorld.xml に加えた変更を保管します。
- 「アウトライン」ビューを見えるようにしておいて、プロパティーおよびターゲットごとにエントリーがあることに注意してください。
さらに、ターゲットの下のそれぞれのタスクにもエントリーがあります。

- 「アウトライン」ビューのエントリーをクリックすると、エディターがそのエントリーにスクロールします。
さらに、「アウトライン」ビューにフォーカスがある場合、
文字を入力すると「アウトライン」ビュー内の選択が入力した文字で始まる次の可視のエントリーに移動します。
- カーソルを '<target>' タグのいずれかのすぐ後ろに置き、'<tar' と入力してください。
その後、コンテンツ・アシストをアクティブにするために Ctrl+Space を押してください。
ここで、有効な完了は 'tar' タグだけとなります。
これは、Ant エディターがネストされたターゲットが許可されないことを認識しているためです。
- エディターを閉じ、変更を保管しません。