ブランチからマージする

しばらく CVS ブランチで作成および作業を行った後で、変更をそのブランチから別のブランチまたは HEAD にマージすることができます。 これを行うには、以下のことを知っている必要があります。

  1. 変更を含んでいるブランチまたはバージョンの名前。
  2. ブランチが作成されたときのバージョン。 これは、ブランチを行うときに指定したバージョン名になります。

変更をマージするには、以下のようにします。

  1. 宛先がワークスペースにロードされていることを確認します。 例えば、変更を HEAD にマージしたい場合、ワークスペース内でプロジェクトが HEAD と共用されていることを確認してください。 これを行うには、プロジェクトを選択し、コンテキスト・メニューから「置換」>「別のブランチまたはバージョン」を 選択します。 次に、置換するブランチを選択します。
  2. プロジェクトを選択し、「チーム」>「マージ」を選択します。
  3. マージしたい変更が含まれているブランチまたはバージョンを入力します。
  4. マージ・ダイアログにより、適切な開始点の予測が試行されます。失敗した場合は、マージの開始点を入力します。これは、ブランチが作成されたときのバージョンになります。 「終了」をクリックします。
  5. CVS マージ同期が「同期化」ビューに追加され、ワークスペースと、変更のあるブランチの間の違いをすべて表示します。
  6. 希望する変更をすべてワークスペースにロードします。 これを行うには、手操作で変更をマージするか、あるいはツリーのコンテキスト・メニューから「更新」、 「オーバーライドおよび更新」、または「マージ済みとしてマーク」を選択します。
  7. 希望するすべての変更がワークスペースに入った後で、「チーム」>「リポジトリーと同期化」を選択します。 これで、すべての変更をリポジトリーにコミットできます。

ヒント: マージの開始点を把握していない場合は、 ワークスペースでマージを直接実行することを選択できます。これは、 適切な開始点を選出する CVS サーバーに依存します。マージが、 直接ワークスペースで実行されるので、CVS は、テキスト・ベースの競合マークアップをファイルに導入する場合があります。このマークアップは、通常、処理しにくいため、 ワークスペースへの直接マージは、必要な場合にのみ行ってください。

マージ・アクション

マージ・エディターでのアクションは、手動マージ・ツールバー・アクションを補完します。 このアクションは、マージ・エディターの下半分で使用できます。

更新 このアクションを実行すると、変更がワークスペース内のファイルに反映されます。自動マージ可能でない競合はスキップされます。
オーバーライドおよび更新 このアクションは、変更が競合するファイルで使用可能です。 このアクションを実行すると、ローカルで行った変更は破棄され、ファイルはリモートの コンテンツで置き換えられます。
マージ済みとしてマーク このアクションはビューから、選択済みの変更を除去します。リソースのリモート状態が変更され、 CVS マージ同期が更新された場合にのみ、変更が再表示されます。

ヒント: 「同期化」ビューで CVS マージ同期をピン留めすることによって現行のマージを実行することができます。 これによって、別のブランチにリリースされた変更でワークスペースを最新に保持することができます。

関連概念
CVS によるチーム・プログラミング
ブランチ
CVS リポジトリーとの同期化

関連タスク
ブランチ
リポジトリーとの同期化
更新
コミット

関連参照
CVS
「マージ」ウィザード
CVS マージ同期