Eclipse は、リモート CVS サーバーにアクセスする SSH クライアントを組み込んでいます。 このクライアントは、SSH1 および SSH2 の両方のプロトコル・バージョンをサポートしています。 CVS リポジトリーで SSH2 を使用するには、extssh 接続タイプを選択します。
求められる機能性およびセキュリティーのレベルに応じて、認証のために異なるメソッドが使用できます。 デフォルトでクライアントによって使用されるユーザー認証メソッドは、 公開鍵、キーボード対話式、およびパスワード認証の順序となっています。
公開鍵認証では、ワイヤーを通してパスワードを送信せずにリモート CVS サーバーに接続できます。 これはパスワード認証よりも機密保護機能のある認証方式です。 公開鍵認証では 2 つの鍵を使用します。秘密鍵はユーザー自身だけが持っている鍵で、安全な場所で保持され、パスワードによって保護されなければなりません。 そして公開鍵は、アクセスを取得したいサーバー上に置かれます。
Eclipse では両方の鍵の生成がサポートされます。 ユーザーは Eclipse 内からサーバーへ公開鍵をコピーできます。 公開鍵認証を使用するためには、以下のステップに従ってください。
既に CVS サーバーの秘密/公開鍵がある場合には、単に「チーム」>「CVS」> 「SSH2 接続メソッド」設定ページを開いて、「一般」タブ上で 「秘密鍵の追加」ボタンを選択することによってリストに使用する秘密鍵を追加します。 この鍵が認証の際に使用されます。
まだ鍵ペアを持っていない場合は、設定ページで「鍵管理」ページへとジャンプしてください。
「RSA 鍵の生成」(サーバーがプロトコルのバージョン 1 をサポートしている場合) または「DSA 鍵の生成」 (バージョン 2 の場合) のどちらかを選択します。
公開鍵および秘密鍵が生成されます。 公開鍵は読み取り専用テキスト域に表示されます。
次のステップは、サーバーに公開鍵をコピーすることです。 サーバーが OpenSSH サーバーを実行していれば、「SFTP 経由でエクスポート」アクションを使用できます。 そうでない場合は、リモートの ~/.ssh/authorized_keys ファイル内へ公開鍵をコピー・アンド・ペーストする必要があります。
次に、秘密鍵に対するパスワードを準備して、使用するコンピューターに保管しなくてはなりません。
これで鍵ペアが生成されインストールされたので、次回サーバーに対する CVS ロケーションを作成するとき、パスワード入力をする必要はありません。 接続が初期化されると、秘密鍵のパスフレーズに対するプロンプトが出されます。 秘密鍵がパスフレーズで保護されている限りは、これが一番機密保護機能の高い認証のメソッドです。
注: 公開鍵のエクスポートは、OpenSSH 使用可能の SSH サーバー上でのみサポートされています。
パスワード認証をサポートするようにサーバーが構成されている場合、CVS リポジトリー・ロケーションの作成時に
単にパスワードを入力すれば、そのパスワードがサーバーによる認証の際に使用されます。
これはもっとも簡単な認証方式ですが、公開鍵ほどの機密保護機能はありません。
注: Eclipse を使用してログイン・パスワードを保管することはお勧めできません。
パスワードを含むファイルは侵入者から十分に保護されませんが、相応にシステムのセキュリティーを構成することはできます。
会社が厳密なセキュリティーの実施を必要とするならば、鍵ペア認証を使用するべきでしょう。