プロジェクト・ビルダー Ant ビルド・ファイルの作成
プロジェクト・ビルダーがどのように動作するかを確認するため、
単一のソース・ファイル、および単一のクラス・ファイルから jar を作成する Ant ビルド・ファイルを持つシンプル・プロジェクトを作成します。
この例では Java を使用しますが、
プロジェクト・ビルダーは Java または Java 以外のすべてのプロジェクトに使用できることに注意してください。
- 「HW」という名前の Java プロジェクトを作成します。
- main メソッドを持つ「HelloWorld」という名前の Java ソース・ファイルを作成します。
- main メソッドに単一の「System.out.println()」文を記述して、選択したあいさつを出力します。
- 変更を保管します。
- 「projectBuilder.xml」という名前のファイルを作成し、作成したファイル上で Ant エディターを開き、
次のコンテンツを入力して変更を保管します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<project name="HW.makejar" default="makejar" basedir=".">
<target name ="makejar" description="Create a jar for the HW
project">
<jar jarfile="HelloWorld.jar" includes="*.class" basedir="."/>
</target>
</project>
- ナビゲーション・ビューで、HW プロジェクトを選択し、
このコンテキスト・メニューから「プロパティー」を選択します。
- プロジェクトのプロパティー・ダイアログで、「ビルダー」を選択し、
次に「新規...」をクリックします。
- 「構成タイプの選択」ダイアログで、「Ant ビルド」を選択し、「OK」をクリックします。
- 「外部ツール」ダイアログが表示されます。
名前を「Makejar」に設定します。「メイン」タブで、
「ビルド・ファイル」、「ワークスペースの参照...」の順にクリックし、
「ロケーション」を上で作成した projectBuilder.xml ビルド・ファイルに設定します。
次に「基底ディレクトリー」、「ワークスペースの参照...」
の順にクリックして、「基底ディレクトリー」を HW プロジェクトに設定します。
- 「更新」タブで、HelloWorld.jar が作成されたとき、
確実に Eclipse に表示されるようにします。
デフォルトではプロジェクト・ビルダーの実行終了時に更新が行われないため、
「完了時にリソースを更新」をチェックし、スコープ変数のリストで「選択されたリソースを含むプロジェクト」を選択します。
更新はコストのかかる操作となる可能性があるため、
一般的にはビルド・ファイルによる影響を受けるすべてのリソースを含む最小限のエンティティーを更新することをお勧めします。
- 「ターゲット」タブでデフォルト・ターゲットを選択します。
- 「ビルド・オプション」タブでは、このプロジェクト・ビルダーをいつ実行するかを指定できます。
デフォルトでは、これは「"クリーン" の後」および
「手動ビルド中」に設定されます。自動ビルド中にプロジェクト・ビルダーを実行することは可能ですが、
パフォーマンスが懸念されるため、お勧めしません。
- 変更を適用して、「OK」をクリックします。
- プロジェクトの「プロパティー」ダイアログに戻ると、
「Makejar」という名前のプロジェクト・ビルダーがデフォルト Java ビルダーの後に実行されるよう設定されていることが分かります。
「OK」をクリックしてプロジェクト・ビルダーを保管して、
ダイアログを閉じます。
注: この例では意味を成しませんが、Java ビルダーの前に Ant
ビルド・ファイルを実行するように順序を変更することができます。
Java ビルダーは内部 Eclipse Java コンパイラーを実行します。
このコンパイラーはソースのインデックスを作成するので、
検索、リファクタリングおよびその他の多くの機能を使用できます。
このため、プロジェクト・ビルダーを使用することで、内部 Eclipse Java コンパイラーを置き換えることはできません。
Java ビルダーを使用不可にしたり、定義したプロジェクト・ビルダーに対して
Java ビルダーをいつ実行するかを制御することができます。