2.9 インストール後の作業

インストール完了後に数々のオプション設定を行います。 オプションは、インストールした FreeBSD を起動する前に configuration の項目に 入りなおすか、再起動後に sysinstall (5.2 より前のバージョンの FreeBSD では /stand/sysinstall) の中にある Configure の項目で設定することができます。

2.9.1 ネットワークデバイスの設定

もし、FTP インストールのために PPP を設定したのならば、 この画面は表示されず、前項に述べたように後から設定することが できます。

LAN の詳細情報と、FreeBSD のゲートウェイ・ルータの設定については 高度なネットワーク の章を参照してください。

                      User Confirmation Requested 
   Would you like to configure any Ethernet or SLIP/PPP network devices?

     (訳:イーサネットや SLIP/PPP ネットワークデバイスを設定したいですか?)
                             [ Yes ]   No

ネットワークデバイスを設定するには [ Yes ] を選び、Enter キーを押します。 設定しないのであれば、[ No ] を選びます。

Figure 2-26. イーサネットデバイスを選ぶ

設定したいインタフェースを矢印キーで選び、Enter キーを押します。

                      User Confirmation Requested 
       Do you want to try IPv6 configuration of the interface?

     (訳:このインタフェース上で IPv6 の設定を行ないたいですか?)

                              Yes   [ No ]

プライベートな LAN において、現行のインターネットプロトコル (IPv4) で十分なのであれば、矢印キーで [ No ] を選び Enter を押してください。

RA サーバと IPv6 ネットワークで接続しているのであれば、 [ Yes ] を選んで Enter を押してください。 すると、数秒間 RA サーバを検索します。

                             User Confirmation Requested 
        Do you want to try DHCP configuration of the interface?

     (訳:このインタフェース上で DHCP 設定を行ないたいですか?)

                              Yes   [ No ]

もし、DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) が必要なければ 矢印で [ No ] を選び、Enter を押してください。

[ Yes ] を選んだ場合、 dhclient を実行します。設定が成功すると、 ネットワーク設定情報が自動補完されます。 詳細については Section 21.8 を参照してください。

次のネットワーク設定画面では、LAN 用ゲートウェイシステムの イーサネットデバイス構成が表示されます。

Figure 2-27. ed0 ネットワークの設定

Tab をつかって項目を選び、適切な情報を 入力してください。

Host

完全修飾されたホスト名。この例では、k6-2.example.com

Domain

コンピュータのドメイン名。この例では example.com

IPv4 ゲートウェイ

ローカル以外のホストへパケットを送る際に使う IP アドレスです。 もしコンピュータがネットワーク上にいる場合は入力する必要があります。 このコンピュータがネットワークのインターネットゲートウェイである場合には この項目は空白のままにします。 IPv4 ゲートウェイはデフォルトゲートウェイまたはデフォルトルートとも呼ばれます。

ネームサーバ

ローカル DNS サーバの IP アドレスを指定します。 ローカル DNS サーバがプライベート LAN 上にないので、 プロバイダの DNS サーバ (208.163.10.2) を指定しました。

IPv4 アドレス

このインタフェースで使う IP アドレスは 192.168.0.1

ネットマスク

この例では、LAN で使うアドレスブロックは、 192.168.0.0 - 192.168.0.255 です。 ネットマスクは (255.255.255.0) です。

ifconfig のその他のオプション

あなたが加えたい ifconfig への オプションを入力してください。今回はありませんでした。

終了するときは、Tab キーを使って [ OK ] Enter を押します。

                      User Confirmation Requested 
        Would you like to Bring Up the ed0 interface right now?

     (訳:このインタフェースへの設定を今すぐ有効にしますか?)

                             [ Yes ]   No

[ Yes ] を選んで Enter を押すと、ネットワークへの設定を始め、使える状態にします。 しかしながら、コンピュータをまだ再起動する必要があるので、 インストールの間には、多くのことは出来ません。

2.9.2 ゲートウェイの設定

                       User Confirmation Requested 
       Do you want this machine to function as a network gateway?

     (訳:このマシンにネットワークゲートウェイ機能を搭載しますか?)

                              [ Yes ]    No

もし、マシンが LAN のゲートウエイであり、他マシン間の パケットを転送している場合は、[ Yes ] を選んで Enter を押します。 もし、マシンがネットワーク上のノードである場合、[ No ] を選び Enter を押して先に進んでください。

2.9.3 インターネットサービスの設定

                      User Confirmation Requested
Do you want to configure inetd and the network services that it provides?

     (訳:inetd 及び提供するネットワークサービスの設定を行いますか?)

                               Yes   [ No ]

もし [ No ] を選んだ場合には、さまざまなサービス、 たとえば telnetd などは有効になりません。 これは、リモートユーザがこのマシンに対して telnet を 使えないことを意味します。ローカルユーザは未だにリモートマシンへの アクセスに telnet を重宝しているでしょう。

これらのサービスは、インストール後に /etc/inetd.conf を 自分の好きなテキストエディタで編集することで有効になります。 詳しくは inetd の章 を見てください。

これらのサービスを利用したいと考えているならば, [ Yes ] を選びインストールしてください。 追加の確認事項が表示されるでしょう。

                      User Confirmation Requested
The Internet Super Server (inetd) allows a number of simple Internet
services to be enabled, including finger, ftp and telnetd.  Enabling
these services may increase risk of security problems by increasing
the exposure of your system.

     (訳:inetd は finger,ftp,telnet を含む数多くのインターネットサービスを
      許可します。この機能を有効にするとシステムへのアクセスの増加による
      セキュリティ上のリスクが増加することがあります。)

With this in mind, do you wish to enable inetd?

                             [ Yes ]   No

[ Yes ] を選んで続けます。

                      User Confirmation Requested
inetd(8) relies on its configuration file, /etc/inetd.conf, to determine
which of its Internet services will be available.  The default FreeBSD
inetd.conf(5) leaves all services disabled by default, so they must be
specifically enabled in the configuration file before they will
function, even once inetd(8) is enabled.  Note that services for
IPv6 must be seperately enabled from IPv4 services.

Select [Yes] now to invoke an editor on /etc/inetd.conf, or [No] to
use the current settings.

     (訳:inetd(8) が利用可能にするインターネットサービスの種類については
           設定ファイル (/etc/inetd.conf) に依存します。FreeBSD に付属する
           inetd.conf(5) の初期設定は、すべてのサービスが無効になっています。
           従って、inetd(8) を一度有効にした後に設定ファイルの中で
           必要なサービスを有効にする必要があります。なお、IPv4 サービス側から
           IPv6 のサービスを個別に設定する必要があることに注意してください。

           [Yes] を選ぶと /etc/inetd.conf をエディタで編集できます。
           [No] を選ぶと、現在の設定をつかいます。)

                             [ Yes ]   No

[ Yes ] を選ぶと、 先頭行から設定がはじまります。 # を削除することでサービスを許可することができます。

Figure 2-28. inetd.conf の編集

希望するサービスを追加したら、Esc を押して 表示されるメニューで exiting and saving the changes (変更を保存して終了) を選んでください。

2.9.4 Anonymous FTP

                      User Confirmation Requested
 Do you want to have anonymous FTP access to this machine? 

                              Yes    [ No ]

2.9.4.1 Anonymous FTP を許可しない

デフォルトの [ No ] を選択して Enter を押してください。 アカウントを持ったユーザは、パスワードを使い FTP でコンピュータにアクセスできます。

2.9.4.2 Anonymous FTP を許可する

anonymous FTP の接続を許可すると、 誰でもコンピュータにアクセスできるようになります。 このオプションを有効にする前に、 セキュリティ上の問題点を検討してください。 セキュリティに関する詳細については、 Chapter 14 をご覧ください。

anonymous FTP を有効にするには、矢印キーを使って [ Yes ] を選択し、Enter を押してください。以下のような画面が表示されるでしょう。

Figure 2-29. Anonymous FTP のデフォルトの設定

F1 を押すとヘルプが表示されます。

This screen allows you to configure the anonymous FTP user.

The following configuration values are editable:

UID:     The user ID you wish to assign to the anonymous FTP user.
         All files uploaded will be owned by this ID.

Group:   Which group you wish the anonymous FTP user to be in.

Comment: String describing this user in /etc/passwd


FTP Root Directory:

        Where files available for anonymous FTP will be kept.

Upload subdirectory:

        Where files uploaded by anonymous FTP users will go.

デフォルトでは、ftp のルートディレクトリは /var に設定されています。 FTP が必要とする十分な容量が用意されていない場合には、 /usr ディレクトリを使って、 FTP のルートディレクトリを /usr/ftp と設定できます。

十分な設定ができたら、 Enter を押して先に進んでください。

                          User Confirmation Requested 
         Create a welcome message file for anonymous FTP users?

                              [ Yes ]    No

[ Yes ] を選択し Enter を押すと、 メッセージ編集用のエディタが自動的に起動します。

Figure 2-30. FTP Welcome メッセージの編集

これは ee と呼ばれるテキストエディタです。 このエディタでメッセージを変更するか、または、 後で希望するエディタを使ってメッセージを変更してください。 エディタの画面の下に表示されるファイルの名前、場所に注意してください。

Esc を押すと、ポップアップメニューが表示されます。 デフォルトは a) leave editor です。 Enter を押して終了し、先に進んでください。 変更を行った場合には、もう一度 Enter を押して、変更点を保存してください。

2.9.5 ネットワークファイルシステムの設定

ネットワークファイルシステム (NFS) を用いると、 ネットワークを介してファイルの共有を行うことができます。 コンピュータをサーバ、クライアントまたは両方に設定できます。 より詳しい情報については Section 21.4 を参照してください。

2.9.5.1 NFS サーバ

                       User Confirmation Requested
 Do you want to configure this machine as an NFS server? 

                              Yes    [ No ]

ネットワークファイルシステムサーバの機能を必要としないのであれば、 [ No ] を選択し Enter を押してください。

[ Yes ] を選んだ場合には、 exports ファイルを作成する必要があることを示すメッセージが表示されます。

                               Message
Operating as an NFS server means that you must first configure an
/etc/exports file to indicate which hosts are allowed certain kinds of
access to your local filesystems.
Press [Enter] now to invoke an editor on /etc/exports
                               [ OK ]

Enter を押して先に進んでください。 exports ファイルの作成、 編集するためにテキストエディタが立ち上がります。

Figure 2-31. exports ファイルの編集

ここで、実際共有されるファイルシステムを追加するか、 後で希望するテキストエディタを使って追加してください。 エディタのスクリーンの下に表示されているファイル名、 位置の情報に注意してください。

Esc を押すとポップアップメニューが表示されます。 デフォルトは a) leave editor です。 Enter を押して終了し、先に進んでください。

2.9.5.2 NFS クライアント

利用しているコンピュータが NFS クライアントによって NFS サーバにアクセスできるようになります。

                       User Confirmation Requested
 Do you want to configure this machine as an NFS client? 

                              Yes   [ No ]

矢印キーを使って、適切に [ Yes ] または [ No ] を選択してください。

2.9.6 システムコンソールの設定

システムコンソールをカスタマイズするオプションがあります。

                      User Confirmation Requested 
       Would you like to customize your system console settings?

                              [ Yes ]  No

[ Yes ] を選択し、Enter を押してオプションの確認および設定をしてください。

Figure 2-32. システムコンソール設定オプション

良く使われるオプションはスクリーンセーバです。 矢印キーを使って Saver を選択し、 Enter を押してください。

Figure 2-33. スクリーンセーバオプション

矢印キーを使って、お望みのスクリーンセーバを選択し、 Enter を押してください。 システムコンソールの設定メニューが再び表示されます。

デフォルトの時間の間隔は 300 秒です。 時間の間隔を変更する場合には、 もう一度 Saver を選択してください。 スクリーンセーバのオプションメニューにて、 矢印キーで Timeout を選択して Enter を押してください。 ポップアップメニューが表示されます。

Figure 2-34. スクリーンセーバのタイムアウト

値を変更したら [ OK ] を選択し、 Enter を押して、 システムコンソールの設定メニューに戻ってください。

Figure 2-35. システムコンソールの設定の終了

Exit を選択し、Enter を押して、インストール後の設定を続けてください。

2.9.7 タイムゾーンの設定

使用しているコンピュータのタイムゾーンを設定することで、 地域による時刻の違いが自動的に調整され、 タイムゾーンに関連した機能が適切に取り扱われます。

ここでの例では、コンピュータが United States の Eastern タイムゾーンにあるものとします。 実際の地理的位置を選択してください。

                      User Confirmation Requested 
          Would you like to set this machine's time zone now?

                            [ Yes ]   No

[ Yes ] を選択し Enter を押して、タイムゾーンを設定してください。

                       User Confirmation Requested
 Is this machine's CMOS clock set to UTC? If it is set to local time
 or you don't know, please choose NO here! 

                              Yes   [ No ]

コンピュータのクロックがどのように設定されているかに従って、 [ Yes ] または [ No ] を選択し、Enter を押してください。

Figure 2-36. 地域の選択

矢印キーを使って、適切な地域を選択し、 Enter を押してください。

Figure 2-37. 国名の選択

矢印キーを使って、適切に国名を選び、 Enter を押してください。

Figure 2-38. タイムゾーンの選択

矢印キーを使って適切なタイムゾーンを選択し、 Enter を押してください。

                            Confirmation 
            Does the abbreviation 'EDT' look reasonable?

                            [ Yes ]   No

タイムゾーンの短縮形が適切かどうかを確認をしてください。 問題なければ Enter を押して、インストール後の設定を続けてください。

2.9.8 Linux 互換機能

                      User Confirmation Requested 
          Would you like to enable Linux binary compatibility?

                            [ Yes ]   No

[ Yes ] を選択して Enter を押すと、 FreeBSD 上で Linux のソフトウエアを実行できるようになります。 Linux 互換のために必要な package が追加されます。

FTP からインストールを行っている場合には、 コンピュータがインターネットに接続できる必要があります。 Linux バイナリ互換など、すべての package を配布していないリモート ftp サイトがあります。 必要であれば、後でインストールできます。

2.9.9 マウスの設定

このオプションを設定することで、 コンソールやユーザプログラムにおいて 3-ボタンマウスによるテキストのカットアンドペーストが可能になります。 2-ボタンマウスを使っている場合には、インストールをした後に 3-ボタンのエミュレートについて moused(8) マニュアルページを参照してください。 ここでは、非 USB マウス (PS/2 または COM ポートマウス) の設定を例に説明します。

                      User Confirmation Requested 
         Does this system have a non-USB mouse attached to it?

                            [ Yes ]    No

非 USB マウスを使っている場合には [ Yes ] を選択してください。 USB マウスを利用する場合には、[ No ] を選択し Enter を押してください。

Figure 2-39. マウスプロトコルのタイプの選択

矢印キーで Type を選択し、 Enter を押してください。

Figure 2-40. マウスプロトコルの選択

この例では PS/2 マウスを使うので、デフォルトの Auto が適切です。 プロトコルを変更するには、矢印キーを使って他のプロトコルを選択してください。 [ OK ] がハイライトされていることを確認し、 Enter を押してこのメニューを終了してください。

Figure 2-41. マウスポートの設定

矢印キーで Port を選択して Enter を押してください。

Figure 2-42. マウスポート の設定

このシステムでは PS/2 マウスを使っているので、デフォルトの PS/2 が適切です。 ポートを変更する場合には、矢印キーで選択して Enter を押してください。

Figure 2-43. マウスデーモンを有効にする。

最後に、矢印キーで Enable を選択して Enter を押し、マウスデーモンを有効にして、 テストしてください。

Figure 2-44. マウスデーモンのテスト

スクリーン上でマウスを動かし、 カーソルが正しく反応することを確認してください。 確認ができたら、 [ Yes ] を選択して Enter を押してください。 もし、うまく動かないのであれば、マウスの設定が適切に行われていません。 -- [ No ] を選択して、 他の設定オプションを使って試してください。

矢印キーで Exit を選択し、 Enter を押してインストール後の設定を続けてください。

2.9.10 ネットワークサービスの設定

Contributed by Tom Rhodes.

ネットワークサービスの設定は、新しいユーザにとって、 この領域について基本的な知識を持たないと気が遠くなるような作業となるでしょう。 インターネットを含むネットワークは、FreeBSD を含む現代のすべてのオペレーティングシステムにとって重要なので、FreeBSD の広範囲にわたるネットワークの能力を理解することはとても役に立ちます。 インストール中にネットワークサービスの設定を理解すると、 ユーザが利用できるさまざまなサービスを理解できます。

ネットワークサービスは、 ネットワーク上のどこからでもアクセスを許可するプログラムです。 これらのプログラムが、“有害” なことをしないように、 あらゆる努力が行われています。 残念ながら、プログラマは完ぺきではないので、 時間が経過するとネットワークサービスのバグが攻撃者により発見され、 悪事が行われるケースがあります。 必要なネットワークサービスのみを有効にすることは重要です。 もし、あるネットワークサービスが必要かどうか疑わしい場合には、 あなたがそれを必要であると理解できるまでは、 そのネットワークサービスを有効にしないことが最善です。 後で sysinstall を再び実行するか、 /etc/rc.conf ファイルで提供される機能を使うことで、 ネットワークサービスをいつでも有効にできます。

Networking オプションを選択すると、 以下のようなメニューが表示されます。

Figure 2-45. ネットワーク設定 (メニューの前半)

最初のオプションである Interfaces については、 すでに Section 2.9.1 で説明したので、 無視して構いません。

AMD オプションを選択すると BSD 自動マウントユーティリティに対応します。 このオプションは、通常 NFS プロトコル (以下をご覧ください) とともに、リモートファイルシステムの自動マウントのために使われます。 ここでは特別な設定を必要としません。

次の行は AMD Flags オプションです。 選択すると AMD フラグを入力するためのメニューが表示されます。 メニューには以下のようなデフォルトのオプションのセットが含まれています。

-a /.amd_mnt -l syslog /host /etc/amd.map /net /etc/amd.map

-a オプションは、デフォルトのマウント位置を指定します。 ここでは /.amd_mnt を指定しています。 -l オプションは、 デフォルトの log ファイルを指定します。 ただし、syslogd が指定されていると、 すべてのログはシステムログのデーモンに送られます。 /host ディレクトリは、 リモートホストからエクスポートされたシステムのマウントに使われます。 一方 /net ディレクトリは、IP アドレスからエクスポートされたファイルシステムのマウントに使われます。 /etc/amd.map ファイルは、 AMD エクスポートのデフォルトオプションを定義します。

Anon FTP は、anonymous FTP 接続を許可します。 使用しているコンピュータを FTP サーバとして利用する場合には、 このオプションを選択してください。 このオプションを選択した際のセキュリティ上のリスクについて把握しておいてください。 セキュリティリスクの説明、および、詳細の設定のためのメニューが表示されます。

すでに説明したように、Gateway コンフィグレーションメニューでは、 コンピュータをゲートウェイに設定します。 もし、インストールの過程で Gateway オプションを間違って選択したのであれば、ここで無効にできます。

Inetd オプションを使うと、これまでに議論した inetd(8) デーモンを設定したり、完全に無効にできます。

Mail オプションでは、システムのデフォルトの MTA (Mail Transfer Agent) を設定できます。 このオプションを選択すると、以下のメニューが起動します。

Figure 2-46. デフォルトの MTA の選択

ここでは、インストールしてデフォルトに設定する MTA を選択できます。 MTA は、 システム上またはインターネット上のユーザにメールを配送するメールサーバにすぎません。

Sendmail を選択すると、 FreeBSD のデフォルトで一般的な sendmail サーバがインストールされます。 Sendmail local オプションは、 sendmail をデフォルトの MTA に設定しますが、 インターネットからの電子メールの受け取りを無効にします。 他のオプションである PostfixExim も、 Sendmail と同じようにメールを配送します。 あるユーザは、sendmail MTA よりこれらを好みます。

MTA を選択するか、または MTA をインストールしないことを選ぶと、 ネットワークメニューには、次のオプションである NFS client が表示されます。

NFS クライアントは、システムを NFS 経由でサーバと通信するように設定します。 NFS サーバは、 NFS プロトコルを通して、 ネットワーク上の別のマシンのファイルシステムを利用できるようにします。 利用しているコンピュータがスタンドアローンであれば、 このオプションを選択しないままにしておくことが出来ます。 システムは更なる設定を後で必要とします。 クライアントやサーバの設定についての詳細は Section 21.4 をご覧ください。

その下のオプションが NFS server オプションです。 システムを NFS サーバにセットアップできます。 このオプションは、RPC (remote procedure call) サービスに必要なオプションを追加します。 RPC は、 ホストとプログラム間の接続の調整に利用できます

次の行は Ntpdate オプションです。 これは、時刻の同期を取り扱います。 選択すると下のようなメニューが表示されます。

Figure 2-47. Ntpdate の設定

このメニューでは、 ネットワーク的に最も近いサーバを選択してください。 遠い場所のサーバを選ぶと、 ネットワークの応対時間が長くなる可能性があるので、 最も近いサーバを選択することにより、 より正確な時刻の同期ができるようになります。

次のオプションは、PCNFSD の選択です。 このオプションは、Ports Collection から net/pcnfsd package をインストールします。 Microsoft の MS-DOS® オペレーティングシステムのような、自分自身では NFS 認証サービスを提供できないシステムに対し、NFS 認証サービスを提供する有効なユーティリティです。

ここで、他のオプションを見るために、 少しスクロールダウンしてください。

Figure 2-48. ネットワーク設定 (メニューの後半)

rpcbind(8), rpc.statd(8) および rpc.lockd(8) ユーティリティは、すべて Remote Procedure Calls (RPC) に利用されます。 rpcbind ユーティリティは、 NFS サーバとクライアントの通信を取り扱い、 NFS サーバが正しく機能するために必要です。 rpc.statd デーモンは、 他のホストの rpc.statd デーモンと通信し、 ステータスを監視します。 報告されたステータスは、通常 /var/db/statd.status ファイルに記録されます。 ここで紹介する最後のオプションは rpc.lockd オプションです。 このオプションを選択すると、ファイルロックサービスを提供します。 この機能は通常 rpc.statd と共に、 どのホストがロックを必要としているか、 どのくらいの頻度でリクエストするかをモニタするために利用されます。 最後の二つのオプションは、デバッグ時に非常に有用ですが、 NFS サーバおよびクライアントの動作時には必要ありません。

リストを降りていくと、次の項目は、ルーティングデーモンの Routed です。 routed(8) ユーティリティは、ネットワークルーティングテーブルを管理し、 マルチキャストルーターを理解し、 そして、リクエストがあると、物理的に接続したホストに対し、 ネットワークを通してルーティングテーブルを提供します。 このユーティリティは、 主にローカルネットワークのゲートウェイマシンで利用されます。 選択すると、ユーティリティのデフォルトの場所を要求するメニューが表示されます。 デフォルトの場所はすでに定義されていて、 Enter キーを押すと選択されます。 その後、別のメニューが表示され、 routed に与えるフラグを要求します。 メニューには、デフォルトのフラグの -q がすでに表示されていることでしょう。

次の行は Rwhod オプションです。 このオプションを選択すると、システムの初期化時に rwhod(8) デーモンが起動します。 rwhod ユーティリティは、ネットワークにブロードキャストし、 システムのメッセージを発信します。 また “consumer” モードでは、 システムのメッセージを収集します。 詳細な情報は、ruptime(1) および rwho(1) マニュアルページにあります。

リストの最後から 2 番目のオプションは、 sshd(8) デーモンです。 これは OpenSSH のためのセキュアシェルサーバです。 標準の telnetFTP サーバではなく、このサーバが強く推奨されています。 sshd サーバは、暗号化された通信を行い、 あるホストと他のホストを安全に接続します。

最後のオプションが TCP Extensions オプションです。 このオプションは、RFC 1323 および RFC 1644 で定義される TCP 拡張を有効にします。 多くのホストにおいて、このオプションはコネクションを高速にする一方で、 いくつかのコネクションも破棄します。 サーバに対して推奨はされませんが、 スタンドアローンなコンピュータには有益でしょう。

以上でネットワークサービスの設定が終わりました。 一番上の Exit までスクロールアップして、 次の設定項目に進んでください。

2.9.11 X サーバの設定

Note: FreeBSD 5.3-RELEASE から、X サーバの設定メニューは、 sysinstall から削除されたので、 FreeBSD をインストールした後で、X サーバのインストールと設定を行ってください。 X サーバのインストールと設定の詳細については、 Chapter 5 をご覧ください。 5.3-RELEASE より前のバージョンの FreeBSD をインストールするのでなければ、 この節を読み飛ばしてかまいません。

KDE, GNOME や他のグラフィカルユーザインタフェースを利用するためには、 X サーバを設定する必要があります。

Note: root 以外のユーザで XFree86 を実行するには、 x11/wrapper をインストールしておいてください。 FreeBSD 4.7 からはデフォルトでインストールされますが、 それより前のバージョンでは、 Package Selection メニューからインストールしてください。

XFree86 ウェブサイトで、 ビデオカードが対応しているかどうかを確認してください。

                      User Confirmation Requested 
        Would you like to configure your X server at this time?

                            [ Yes ]   No

Warning: モニタの仕様やビデオカードの情報を入手しておく必要があります。 不適切に設定を行った場合には、装置が壊れる恐れがあります。 この情報を持っていないのであれば [ No ] を選択してください。 インストール後に情報を入手したら sysinstall (5.2 より前のバージョンの FreeBSD では /stand/sysinstall) を実行し、 Configure を選択してから XFree86 を選んで設定を行ってください。 ここで、X サーバに対して不適切な設定を行うと、コンピュータがフリーズします。 多くの場合、X サーバの設定は、インストール終了後に行うことが推奨されています。

グラフィックカードおよびモニタの情報を持っているのであれば [ Yes ] を選択し、Enter を押して X サーバの設定に進んでください。

Figure 2-49. 設定方法の選択

X サーバの設定にはいくつかの方法があります。 矢印キーを使って方法を一つ選択し、 Enter を押してください。 すべての説明を必ず注意深く読んでください。

xf86cfg および xf86cfg -textmode を実行すると、 画面が暗くなります。起動までに数秒かかりますので、 我慢してお待ちください。

以下の説明では、xf86config 設定ツールを利用しています。 実際の設定は、システムのハードウェアに依存するので、 以下で示される設定とは異なるでしょう。

                                Message
 You have configured and been running the mouse daemon. 
 Choose "/dev/sysmouse" as the mouse port and "SysMouse" or
 "MouseSystems" as the mouse protocol in the X configuration utility. 

                                 [ OK ]

                      [ Press enter to continue ]

このメッセージは、 これまでに設定したマウスデーモンが検出されたことを意味しています。 Enter を押して先に進んでください。

xf86config を起動すると、 簡単な説明が表示されます。

This program will create a basic XF86Config file, based on menu selections you
make.

The XF86Config file usually resides in /usr/X11R6/etc/X11 or /etc/X11. A sample
XF86Config file is supplied with XFree86; it is configured for a standard
VGA card and monitor with 640x480 resolution. This program will ask for a
pathname when it is ready to write the file.

You can either take the sample XF86Config as a base and edit it for your
configuration, or let this program produce a base XF86Config file for your
configuration and fine-tune it.

Before continuing with this program, make sure you know what video card
you have, and preferably also the chipset it uses and the amount of video
memory on your video card. SuperProbe may be able to help with this.

Press enter to continue, or ctrl-c to abort.

Enter を押すとマウスの設定が始まります。 もし、PS/2 マウスを使っているのであれば、 以下の例に従って、マウスプロトコルに “Mouse Systems” を使い、マウスポートには /dev/sysmouse を選んでください。

First specify a mouse protocol type. Choose one from the following list:

 1.  Microsoft compatible (2-button protocol)
 2.  Mouse Systems (3-button protocol) & FreeBSD moused protocol
 3.  Bus Mouse
 4.  PS/2 Mouse
 5.  Logitech Mouse (serial, old type, Logitech protocol)
 6.  Logitech MouseMan (Microsoft compatible)
 7.  MM Series
 8.  MM HitTablet
 9.  Microsoft IntelliMouse

If you have a two-button mouse, it is most likely of type 1, and if you have
a three-button mouse, it can probably support both protocol 1 and 2. There are
two main varieties of the latter type: mice with a switch to select the
protocol, and mice that default to 1 and require a button to be held at
boot-time to select protocol 2. Some mice can be convinced to do 2 by sending
a special sequence to the serial port (see the ClearDTR/ClearRTS options).

Enter a protocol number: 2

You have selected a Mouse Systems protocol mouse. If your mouse is normally
in Microsoft-compatible mode, enabling the ClearDTR and ClearRTS options
may cause it to switch to Mouse Systems mode when the server starts.

Please answer the following question with either 'y' or 'n'.
Do you want to enable ClearDTR and ClearRTS? n

You have selected a three-button mouse protocol. It is recommended that you
do not enable Emulate3Buttons, unless the third button doesn't work.

Please answer the following question with either 'y' or 'n'.
Do you want to enable Emulate3Buttons? y

Now give the full device name that the mouse is connected to, for example
/dev/tty00. Just pressing enter will use the default, /dev/mouse.
On FreeBSD, the default is /dev/sysmouse.

Mouse device: /dev/sysmouse

次の設定項目はキーボードです。 以下では generic 101-key モデルの例が示されています。 使用しているキーボードに合わせて選択してください。 もしくは、単に Enter を押して、デフォルトの設定を利用してください。

Please select one of the following keyboard types that is the better
description of your keyboard. If nothing really matches,
choose 1 (Generic 101-key PC)

  1  Generic 101-key PC                                
  2  Generic 102-key (Intl) PC                         
  3  Generic 104-key PC                                
  4  Generic 105-key (Intl) PC                         
  5  Dell 101-key PC                                   
  6  Everex STEPnote                                   
  7  Keytronic FlexPro                                 
  8  Microsoft Natural                                 
  9  Northgate OmniKey 101                             
 10  Winbook Model XP5                                 
 11  Japanese 106-key                                  
 12  PC-98xx Series                                    
 13  Brazilian ABNT2                                   
 14  HP Internet                                       
 15  Logitech iTouch                                   
 16  Logitech Cordless Desktop Pro                     
 17  Logitech Internet Keyboard                        
 18  Logitech Internet Navigator Keyboard              
 19  Compaq Internet                                   
 20  Microsoft Natural Pro                             
 21  Genius Comfy KB-16M                               
 22  IBM Rapid Access                                  
 23  IBM Rapid Access II                               
 24  Chicony Internet Keyboard                         
 25  Dell Internet Keyboard                            

Enter a number to choose the keyboard.

1


Please select the layout corresponding to your keyboard


  1  U.S. English                                      
  2  U.S. English w/ ISO9995-3                         
  3  U.S. English w/ deadkeys                          
  4  Albanian                                          
  5  Arabic                                            
  6  Armenian                                          
  7  Azerbaidjani                                      
  8  Belarusian                                        
  9  Belgian                                           
 10  Bengali                                           
 11  Brazilian                                         
 12  Bulgarian                                         
 13  Burmese                                           
 14  Canadian                                          
 15  Croatian                                          
 16  Czech                                             
 17  Czech (qwerty)                                    
 18  Danish                                            

Enter a number to choose the country.
Press enter for the next page

1


Please enter a variant name for 'us' layout. Or just press enter
for default variant

us


Please answer the following question with either 'y' or 'n'.
Do you want to select additional XKB options (group switcher,
group indicator, etc.)? n

次に、モニタの設定に続きます。 利用しているモニタの周波数を越えてはいけません。 ダメージを受けてしまいます。 確証がない場合には、情報を得た後で設定してください。

Now we want to set the specifications of the monitor. The two critical
parameters are the vertical refresh rate, which is the rate at which the
whole screen is refreshed, and most importantly the horizontal sync rate,
which is the rate at which scanlines are displayed.

The valid range for horizontal sync and vertical sync should be documented
in the manual of your monitor. If in doubt, check the monitor database
/usr/X11R6/lib/X11/doc/Monitors to see if your monitor is there.

Press enter to continue, or ctrl-c to abort.



You must indicate the horizontal sync range of your monitor. You can either
select one of the predefined ranges below that correspond to industry-
standard monitor types, or give a specific range.

It is VERY IMPORTANT that you do not specify a monitor type with a horizontal
sync range that is beyond the capabilities of your monitor. If in doubt,
choose a conservative setting.

    hsync in kHz; monitor type with characteristic modes
 1  31.5; Standard VGA, 640x480 @ 60 Hz
 2  31.5 - 35.1; Super VGA, 800x600 @ 56 Hz
 3  31.5, 35.5; 8514 Compatible, 1024x768 @ 87 Hz interlaced (no 800x600)
 4  31.5, 35.15, 35.5; Super VGA, 1024x768 @ 87 Hz interlaced, 800x600 @ 56 Hz
 5  31.5 - 37.9; Extended Super VGA, 800x600 @ 60 Hz, 640x480 @ 72 Hz
 6  31.5 - 48.5; Non-Interlaced SVGA, 1024x768 @ 60 Hz, 800x600 @ 72 Hz
 7  31.5 - 57.0; High Frequency SVGA, 1024x768 @ 70 Hz
 8  31.5 - 64.3; Monitor that can do 1280x1024 @ 60 Hz
 9  31.5 - 79.0; Monitor that can do 1280x1024 @ 74 Hz
10  31.5 - 82.0; Monitor that can do 1280x1024 @ 76 Hz
11  Enter your own horizontal sync range

Enter your choice (1-11): 6

You must indicate the vertical sync range of your monitor. You can either
select one of the predefined ranges below that correspond to industry-
standard monitor types, or give a specific range. For interlaced modes,
the number that counts is the high one (e.g. 87 Hz rather than 43 Hz).

 1  50-70
 2  50-90
 3  50-100
 4  40-150
 5  Enter your own vertical sync range

Enter your choice: 2

You must now enter a few identification/description strings, namely an
identifier, a vendor name, and a model name. Just pressing enter will fill
in default names.

The strings are free-form, spaces are allowed.
Enter an identifier for your monitor definition: Hitachi

次に、一覧からビデオカードドライバを選択します。 カードが一覧になければ、Enter を押してください。 リストの続きが表示されます。 リストの一部のみが表示されています。

Now we must configure video card specific settings. At this point you can
choose to make a selection out of a database of video card definitions.
Because there can be variation in Ramdacs and clock generators even
between cards of the same model, it is not sensible to blindly copy
the settings (e.g. a Device section). For this reason, after you make a
selection, you will still be asked about the components of the card, with
the settings from the chosen database entry presented as a strong hint.

The database entries include information about the chipset, what driver to
run, the Ramdac and ClockChip, and comments that will be included in the
Device section. However, a lot of definitions only hint about what driver
to run (based on the chipset the card uses) and are untested.

If you can't find your card in the database, there's nothing to worry about.
You should only choose a database entry that is exactly the same model as
your card; choosing one that looks similar is just a bad idea (e.g. a
GemStone Snail 64 may be as different from a GemStone Snail 64+ in terms of
hardware as can be).

Do you want to look at the card database? y



288  Matrox Millennium G200 8MB                        mgag200
289  Matrox Millennium G200 SD 16MB                    mgag200
290  Matrox Millennium G200 SD 4MB                     mgag200
291  Matrox Millennium G200 SD 8MB                     mgag200
292  Matrox Millennium G400                            mgag400
293  Matrox Millennium II 16MB                         mga2164w
294  Matrox Millennium II 4MB                          mga2164w
295  Matrox Millennium II 8MB                          mga2164w
296  Matrox Mystique                                   mga1064sg
297  Matrox Mystique G200 16MB                         mgag200
298  Matrox Mystique G200 4MB                          mgag200
299  Matrox Mystique G200 8MB                          mgag200
300  Matrox Productiva G100 4MB                        mgag100
301  Matrox Productiva G100 8MB                        mgag100
302  MediaGX                                           mediagx
303  MediaVision Proaxcel 128                          ET6000
304  Mirage Z-128                                      ET6000
305  Miro CRYSTAL VRX                                  Verite 1000

Enter a number to choose the corresponding card definition.
Press enter for the next page, q to continue configuration.

288

Your selected card definition:

Identifier: Matrox Millennium G200 8MB
Chipset:    mgag200
Driver:     mga
Do NOT probe clocks or use any Clocks line.

Press enter to continue, or ctrl-c to abort.



Now you must give information about your video card. This will be used for
the "Device" section of your video card in XF86Config.

You must indicate how much video memory you have. It is probably a good
idea to use the same approximate amount as that detected by the server you
intend to use. If you encounter problems that are due to the used server
not supporting the amount memory you have (e.g. ATI Mach64 is limited to
1024K with the SVGA server), specify the maximum amount supported by the
server.

How much video memory do you have on your video card:

 1  256K
 2  512K
 3  1024K
 4  2048K
 5  4096K
 6  Other

Enter your choice: 6

Amount of video memory in Kbytes: 8192

You must now enter a few identification/description strings, namely an
identifier, a vendor name, and a model name. Just pressing enter will fill
in default names (possibly from a card definition).

Your card definition is Matrox Millennium G200 8MB.

The strings are free-form, spaces are allowed.
Enter an identifier for your video card definition:

次にビデオモードを希望する解像度に設定します。 一般的に 640x480, 800x600 および 1024x768 の解像度が実用的ですが、 ビデオカードの性能、 モニタサイズおよび目にやさしいかどうかなどに依存します。 色数の選択については、 カードが対応する最も高いモードを選んでください。

For each depth, a list of modes (resolutions) is defined. The default
resolution that the server will start-up with will be the first listed
mode that can be supported by the monitor and card.
Currently it is set to:

"640x480" "800x600" "1024x768" "1280x1024" for 8-bit
"640x480" "800x600" "1024x768" "1280x1024" for 16-bit
"640x480" "800x600" "1024x768" "1280x1024" for 24-bit

Modes that cannot be supported due to monitor or clock constraints will
be automatically skipped by the server.

 1  Change the modes for 8-bit (256 colors)
 2  Change the modes for 16-bit (32K/64K colors)
 3  Change the modes for 24-bit (24-bit color)
 4  The modes are OK, continue.

Enter your choice: 2

Select modes from the following list:

 1  "640x400"
 2  "640x480"
 3  "800x600"
 4  "1024x768"
 5  "1280x1024"
 6  "320x200"
 7  "320x240"
 8  "400x300"
 9  "1152x864"
 a  "1600x1200"
 b  "1800x1400"
 c  "512x384"

Please type the digits corresponding to the modes that you want to select.
For example, 432 selects "1024x768" "800x600" "640x480", with a
default mode of 1024x768.

Which modes? 432

You can have a virtual screen (desktop), which is screen area that is larger
than the physical screen and which is panned by moving the mouse to the edge
of the screen. If you don't want virtual desktop at a certain resolution,
you cannot have modes listed that are larger. Each color depth can have a
differently-sized virtual screen

Please answer the following question with either 'y' or 'n'.
Do you want a virtual screen that is larger than the physical screen? n



For each depth, a list of modes (resolutions) is defined. The default
resolution that the server will start-up with will be the first listed
mode that can be supported by the monitor and card.
Currently it is set to:

"640x480" "800x600" "1024x768" "1280x1024" for 8-bit
"1024x768" "800x600" "640x480" for 16-bit
"640x480" "800x600" "1024x768" "1280x1024" for 24-bit

Modes that cannot be supported due to monitor or clock constraints will
be automatically skipped by the server.

 1  Change the modes for 8-bit (256 colors)
 2  Change the modes for 16-bit (32K/64K colors)
 3  Change the modes for 24-bit (24-bit color)
 4  The modes are OK, continue.

Enter your choice: 4



Please specify which color depth you want to use by default:

  1  1 bit (monochrome)                                
  2  4 bits (16 colors)                                
  3  8 bits (256 colors)                               
  4  16 bits (65536 colors)                            
  5  24 bits (16 million colors)                       

Enter a number to choose the default depth.

4

最後に設定を保存する必要があります。 設定の保存場所は必ず /etc/X11/XF86Config にしてください。

I am going to write the XF86Config file now. Make sure you don't accidently
overwrite a previously configured one.

Shall I write it to /etc/X11/XF86Config? y

設定に失敗した場合には、 以下のメッセージが表示された時に [ Yes ] を選択することで、 再度設定を行うことができます。

          User Confirmation Requested
The XFree86 configuration process seems to have
failed.  Would you like to try again?

             [ Yes ]         No

XFree86 の設定が困難であれば、 [ No ] を選択し、 Enter を押して、インストールを先に進んでください。 インストール後、root 権限で xf86cfg -textmode または、 xf86config を実行すると、 コマンドライン設定ユーティリティを使うことができます。 XFree86 を設定する別の方法が Chapter 5 で説明されています。 もし、この時点で XFree86 の設定をしないのであれば、 次は package の選択のメニューとなります。

デフォルトの設定では、ホットキーの組み合わせ Ctrl+Alt+Backspace でサーバを終了できます。 サーバの設定を間違った場合に実行することで、 ハードウェアが傷つくことを防止します。

ビデオモードの切り換えのデフォルトの設定では、 ホットキーの組み合わせ Ctrl+Alt++ もしくは Ctrl+Alt+- により、X を起動した状態でモードを切り替えることができます。

XFree86 を起動した後で、 xvidtune を使って、 高さ、幅、センタリングなど画面の調整を行うことができます。

不適切な設定により、 使用している装置が障害を受ける可能性があるという警告が表示されます。 この点に注意し、自信がない場合には、設定をしないでください。 そのかわり、モニタのコントロールを使って X Window の表示を調整してください。 テキストモードに切り換えた際に画面がずれるかもしれませんが、 装置が損傷することに比べれば良いでしょう。

調整を行う前に、 xvidtune(1) マニュアルページを読んでください。

XFree86 の設定後は、 デフォルトのデスクトップの選択に続きます。

2.9.12 デフォルトの X デスクトップの選択

Note: FreeBSD 5.3-RELEASE から、X デスクトップの設定メニューは、 sysinstall から削除されたので、 FreeBSD をインストールした後で、X デスクトップの設定を行ってください。 X デスクトップの設定の詳細については、 Chapter 5 をご覧ください。 5.3-RELEASE より前のバージョンの FreeBSD をインストールするのでなければ、 この節を読み飛ばしてかまいません。

利用可能なウィンドウマネージャはたくさんあります。 最も基本的な環境から、たくさんのソフトウェアからなるフルデスクトップ環境にわたります。 いくつかのウィンドウマネージャは最小限のディスクスペースおよびメモリの使用量は低く、 多くの機能を持つものはより多くの資源を必要とします。 自分に最も合うものを決めるには、 いくつかの環境を試してみることが最も良い方法です。 Ports Collection もしくは packages として利用でき、インストール後に追加できます。

最も人気のあるデスクトップのひとつをインストールするように選択し、 デフォルトのデスクトップとして設定できます。 ここで設定することで、インストール直後から利用できるようになります。

Figure 2-50. デフォルトのデスクトップの選択

矢印キーでデスクトップを選択して Enter を押してください。 選択したデスクトップのインストールが進むでしょう。

2.9.13 Packages のインストール

packages はコンパイル済みのバイナリで、 ソフトウェアをインストールするのに便利な方法です。

説明では、例としてひとつの package をインストールしますが、 お望みであれば、ここで複数の package を追加してインストールすることもできます。 インストール後は、sysinstall (5.2 より前のバージョンの FreeBSD では /stand/sysinstall) を使って package を追加できます。

                     User Confirmation Requested
 The FreeBSD package collection is a collection of hundreds of
 ready-to-run applications, from text editors to games to WEB servers
 and more. Would you like to browse the collection now? 

                            [ Yes ]   No

[ Yes ] を選択して、 Enter を押すと、 Package を選択する画面が表示されます。

Figure 2-51. Package カテゴリの選択

現在のインストールメディアに存在する packages のみをインストールできます。

All を選ぶと、 利用可能なすべての package が表示されます。 もしくは、特定のカテゴリを選択することもできます。 矢印キーで選択したいカテゴリをハイライトし、 Enter を押してください

選択したカテゴリで利用可能なすべての package のメニューが表示されます。

Figure 2-52. Packages の選択

ここでは、bash シェルが選択されています。 希望する数だけ package を選択し (ハイライトで表示されます)、 Space キーを押して選択してください。 それぞれの package の簡単な説明がスクリーン下の左端に表示されます。

Tab キーを押すと、最後に選択した package と [ OK ], [ Cancel ] で選択が切り替わります。

インストールする package の選択が終わったら、 Tab を一度押して [ OK ] に切り替え、 その後 Enter を押して Package 選択メニューに戻ってください。

左右の矢印キーでも、[ OK ][ Cancel ] 切り替えることができます。 この方法で [ OK ] を選択することもできますので、 その後、Enter を押して Package 選択メニューに戻ってください。

Figure 2-53. Packages のインストール

Tab と矢印キーで [ Install ] を選択し、Enter を押してください。 その後、インストールする package の確認を行います。

Figure 2-54. Package のインストールの確認

[ OK ] を選択し、Enter を押すと package のインストールが始まります。 インストール中は、インストールのメッセージが表示されますので、 エラーメッセージが表示されないかどうか注意してください。

packages をインストールしたら、最後の設定に進みます。 package を選択せず、最後の設定に戻りたい場合も Install を選択してください。

2.9.14 ユーザ/グループの追加

システムに root でログインすることを避けるため、 インストール時には、少なくとも一人のユーザを追加する必要があります。 通常 root パーティッションの容量は小さいので、 root 権限でアプリケーションを実行すると、 すぐに消費してしまいます。

                     User Confirmation Requested
 Would you like to add any initial user accounts to the system? Adding
 at least one account for yourself at this stage is suggested since
 working as the "root" user is dangerous (it is easy to do things which
 adversely affect the entire system). 

                            [ Yes ]   No

[ Yes ] を選択し、 Enter を押して、ユーザを追加してください。

Figure 2-55. User の選択

矢印キーで User を選択して、 Enter を押してください。

Figure 2-56. ユーザ情報の入力

Tab で項目を選択すると、 必要とされる情報の入力を助けるため、 スクリーンの下に以下の説明が表示されます。

Login ID

新しいユーザのログインネーム (必須)

UID

新しいユーザの ID 番号 (空欄のままにすると、自動的に割り当てられます)

Group

新しいユーザのログイングループ (空欄のままにすると、自動的に割り当てられます)

Password

このユーザのパスワード (このフィールドは注意して入力してください!)

Full name

ユーザのフルネーム (コメント)

Member groups

このユーザの所属するグループについて (すなわち、どのようなアクセス権を持つか)

Home directory

ユーザのホームディレクトリ (空欄にするとデフォルトで設定されます)

Login shell

ユーザのログインシェル (空欄にするとデフォルト (例 /bin/sh) に設定されます。)

ログインシェルは /bin/sh から、 先ほど package でインストールした bash シェルを使うよう、/usr/local/bin/bash に変更されています。 インストールされていないシェルを選ぶと、ログインできなくなりますので、 インストールされていないシェルは選ばないでください。 BSD の世界では、最も標準的なシェルは C シェルです。 /bin/tcsh で指定できます。

ユーザは、root 権限を持つスーパユーザになることができる wheel グループにも追加されています。

十分に記述したら、[ OK ] を押して、 User および Group 管理メニューを再び表示してください。

Figure 2-57. ユーザおよびグループの管理を終了する

特別に必要があれば、この時にグループを追加することもできます。 または、インストールが終わってから sysinstall (5.2 より前のバージョンの FreeBSD では /stand/sysinstall) を利用してアクセスできます。

ユーザを追加したら、矢印キーで、 Exit を選択して、 Enter を押して、次のインストール項目に進んでください。

2.9.15 root パスワードの設定

                        Message
 Now you must set the system manager's password.  
 This is the password you'll use to log in as "root". 

                         [ OK ] 

               [ Press enter to continue ]

Enter を押して、 root パスワードを設定してください。

パスワードは、正しく 2 回入力してください。 言うまでもなく、パスワードを忘れたときのために、 思い出す方法を用意しておいてください。 パスワードとして入力した文字は表示されませんし、 アスタリスクが表示されることもありません。

Changing local password for root. 
New password : 
Retype new password :

パスワードの入力に成功したら、インストールは次に進みます。

2.9.16 インストールの終了

さらに追加的なネットワークデバイスや他の設定を行う必要がある場合、 この時点で行うこともできますし、インストールの後から sysinstall (5.2 より前のバージョンの FreeBSD では /stand/sysinstall) を用いて設定することもできます。

                     User Confirmation Requested
 Visit the general configuration menu for a chance to set any last
 options? 

                              Yes   [ No ]

[ No ] を選択し、 Enter を押すことでメインインストールメニューに戻ります。

Figure 2-58. インストールの終了

方向キーで [X Exit Install] を選択し、Enterを押します。 インストールを終了してもよいか確認を求められるでしょう。

                     User Confirmation Requested
 Are you sure you wish to exit? The system will reboot (be sure to  
 remove any floppies from the drives). 

                            [ Yes ]   No

[ Yes ] を選択し、 フロッピーから起動していたのなら抜き取ります。 マシンが再起動し始めるまでは CDROM ドライブはロックされています。 CDROM ドライブがアンロックされると、 ドライブから (素早く) ディスクを取り出すことができます。

システムは再起動するので、 表示されるかもしれないすべてのエラーメッセージに注意してください。

2.9.17 FreeBSD のブート

2.9.17.1 i386™ における FreeBSD のブート

すべてがうまくいっていれば、画面上にメッセージがスクロールし、 ログインプロンプトが表示されるでしょう。Scroll-Lock を押し、さらに PgUp および PgDn キーを用いることで、メッセージの内容を見ることができます。 Scroll-Lock をもう一度押すとプロンプトに戻ることができるでしょう。

すべてのメッセージは (バッファの容量制限により) 表示されないかもしれませんが、 ログインの後にプロンプトからコマンドラインで dmesg と入力することによってそれを見ることができます。

インストールの際に設定したユーザ名 (この例の場合、rpratt) とパスワードを用いてログインしてください。 必要な時を除き root としてログインすることは避けてください。

典型的なブートメッセージ (バージョン情報は省略しています)

Copyright (c) 1992-2002 The FreeBSD Project. 
Copyright (c) 1979, 1980, 1983, 1986, 1988, 1989, 1991, 1992, 1993, 1994
        The Regents of the University of California. All rights reserved. 

Timecounter "i8254"  frequency 1193182 Hz
CPU: AMD-K6(tm) 3D processor (300.68-MHz 586-class CPU)
  Origin = "AuthenticAMD"  Id = 0x580  Stepping = 0
  Features=0x8001bf<FPU,VME,DE,PSE,TSC,MSR,MCE,CX8,MMX> 
  AMD Features=0x80000800<SYSCALL,3DNow!> 
real memory  = 268435456 (262144K bytes) 
config> di sn0 
config> di lnc0 
config> di le0 
config> di ie0 
config> di fe0 
config> di cs0 
config> di bt0  
config> di aic0 
config> di aha0 
config> di adv0 
config> q 
avail memory = 256311296 (250304K bytes)
Preloaded elf kernel "kernel" at 0xc0491000. 
Preloaded userconfig_script "/boot/kernel.conf" at 0xc049109c. 
md0: Malloc disk 
Using $PIR table, 4 entries at 0xc00fde60
npx0: <math processor> on motherboard 
npx0: INT 16 interface 
pcib0: <Host to PCI bridge> on motherboard 
pci0: <PCI bus> on pcib0 
pcib1: <VIA 82C598MVP (Apollo MVP3) PCI-PCI (AGP) bridge> at device 1.0 on pci0 
pci1: <PCI bus> on pcib1 
pci1: <Matrox MGA G200 AGP graphics accelerator> at 0.0 irq 11 
isab0: <VIA 82C586 PCI-ISA bridge> at device 7.0 on pci0 
isa0: <ISA bus> on isab0 
atapci0: <VIA 82C586 ATA33 controller> port 0xe000-0xe00f at device 7.1 on pci0 
ata0: at 0x1f0 irq 14 on atapci0 
ata1: at 0x170 irq 15 on atapci0 
uhci0: <VIA 83C572 USB controller> port 0xe400-0xe41f irq 10 at device 7.2 on pci0 
usb0: <VIA 83C572 USB controller> on uhci0 
usb0: USB revision 1.0 
uhub0: VIA UHCI root hub, class 9/0, rev 1.00/1.00, addr 1 
uhub0: 2 ports with 2 removable, self powered 
chip1: <VIA 82C586B ACPI interface> at device 7.3 on pci0 
ed0: <NE2000 PCI Ethernet (RealTek 8029)> port 0xe800-0xe81f irq 9 at
device 10.0 on pci0 
ed0: address 52:54:05:de:73:1b, type NE2000 (16 bit) 
isa0: too many dependant configs (8) 
isa0: unexpected small tag 14 
fdc0: <NEC 72065B or clone> at port 0x3f0-0x3f5,0x3f7 irq 6 drq 2 on isa0
fdc0: FIFO enabled, 8 bytes threshold 
fd0: <1440-KB 3.5" drive> on fdc0 drive 0 
atkbdc0: <keyboard controller (i8042)> at port 0x60-0x64 on isa0 
atkbd0: <AT Keyboard> flags 0x1 irq 1 on atkbdc0 
kbd0 at atkbd0 
psm0: <PS/2 Mouse> irq 12 on atkbdc0 
psm0: model Generic PS/2 mouse, device ID 0 
vga0: <Generic ISA VGA> at port 0x3c0-0x3df iomem 0xa0000-0xbffff on isa0
sc0: <System console> at flags 0x1 on isa0 
sc0: VGA <16 virtual consoles, flags=0x300> 
sio0 at port 0x3f8-0x3ff irq 4 flags 0x10 on isa0 
sio0: type 16550A 
sio1 at port 0x2f8-0x2ff irq 3 on isa0 
sio1: type 16550A 
ppc0: <Parallel port> at port 0x378-0x37f irq 7 on isa0 
ppc0: SMC-like chipset (ECP/EPP/PS2/NIBBLE) in COMPATIBLE mode 
ppc0: FIFO with 16/16/15 bytes threshold 
ppbus0: IEEE1284 device found /NIBBLE
Probing for PnP devices on ppbus0: 
plip0: <PLIP network interface> on ppbus0 
lpt0: <Printer> on ppbus0 
lpt0: Interrupt-driven port 
ppi0: <Parallel I/O> on ppbus0
ad0: 8063MB <IBM-DHEA-38451> [16383/16/63] at ata0-master using UDMA33 
ad2: 8063MB <IBM-DHEA-38451> [16383/16/63] at ata1-master using UDMA33 
acd0: CDROM <DELTA OTC-H101/ST3 F/W by OIPD> at ata0-slave using PIO4 
Mounting root from ufs:/dev/ad0s1a 
swapon: adding /dev/ad0s1b as swap device 
Automatic boot in progress... 
/dev/ad0s1a: FILESYSTEM CLEAN; SKIPPING CHECKS 
/dev/ad0s1a: clean, 48752 free (552 frags, 6025 blocks, 0.9% fragmentation)
/dev/ad0s1f: FILESYSTEM CLEAN; SKIPPING CHECKS 
/dev/ad0s1f: clean, 128997 free (21 frags, 16122 blocks, 0.0% fragmentation)
/dev/ad0s1g: FILESYSTEM CLEAN; SKIPPING CHECKS
/dev/ad0s1g: clean, 3036299 free (43175 frags, 374073 blocks, 1.3% fragmentation)
/dev/ad0s1e: filesystem CLEAN; SKIPPING CHECKS 
/dev/ad0s1e: clean, 128193 free (17 frags, 16022 blocks, 0.0% fragmentation)
Doing initial network setup: hostname. 
ed0: flags=8843<UP,BROADCAST,RUNNING,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500
        inet 192.168.0.1 netmask 0xffffff00 broadcast 192.168.0.255
        inet6 fe80::5054::5ff::fede:731b%ed0 prefixlen 64 tentative scopeid 0x1
        ether 52:54:05:de:73:1b
lo0: flags=8049<UP,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST> mtu 16384 
        inet6 fe80::1%lo0 prefixlen 64 scopeid 0x8 
        inet6 ::1 prefixlen 128 
        inet 127.0.0.1 netmask 0xff000000 
Additional routing options: IP gateway=YES TCP keepalive=YES
routing daemons:. 
additional daemons: syslogd. 
Doing additional network setup:. 
Starting final network daemons: creating ssh RSA host key 
Generating public/private rsa1 key pair.
Your identification has been saved in /etc/ssh/ssh_host_key. 
Your public key has been saved in /etc/ssh/ssh_host_key.pub. 
The key fingerprint is: 
cd:76:89:16:69:0e:d0:6e:f8:66:d0:07:26:3c:7e:2d root@k6-2.example.com
 creating ssh DSA host key 
Generating public/private dsa key pair.
Your identification has been saved in /etc/ssh/ssh_host_dsa_key. 
Your public key has been saved in /etc/ssh/ssh_host_dsa_key.pub. 
The key fingerprint is: 
f9:a1:a9:47:c4:ad:f9:8d:52:b8:b8:ff:8c:ad:2d:e6 root@k6-2.example.com.
setting ELF ldconfig path: /usr/lib /usr/lib/compat /usr/X11R6/lib
/usr/local/lib 
a.out ldconfig path: /usr/lib/aout /usr/lib/compat/aout /usr/X11R6/lib/aout 
starting standard daemons: inetd cron sshd usbd sendmail.
Initial rc.i386 initialization:. 
rc.i386 configuring syscons: blank_time screensaver moused. 
Additional ABI support: linux. 
Local package initialization:. 
Additional TCP options:. 

FreeBSD/i386 (k6-2.example.com) (ttyv0)

login: rpratt 
Password:

低速なマシンでは、 RSA および DSA キーを作成するのに少々時間がかかるかもしれません。 これは初めてインストールした後に初めてブートする時だけ起こります。 その後のブートはより速くなるでしょう。

X サーバが設定され、デフォルトデスクトップが選択されていた場合、 コマンドラインで startx と入力することで起動することが可能です。

2.9.17.2 Alpha における FreeBSD の起動

一度インストール手続きを終えると、 SRM プロンプトに対して次のように入力することで FreeBSD を起動することができるでしょう。

>>>BOOT DKC0

これは、 指定されたディスクをブートするようにファームウェアに命じます。 この後、FreeBSD が自動的にブートするようにするには、 これらのコマンドを用います。

>>> SET BOOT_OSFLAGS A
>>> SET BOOT_FILE ''
>>> SET BOOTDEF_DEV DKC0
>>> SET AUTO_ACTION BOOT

ブートメッセージは i386™ 上での FreeBSD の起動によって作成されるものと似たもの (しかし同じではないもの) となるでしょう。

2.9.18 FreeBSD のシャットダウン

オペレーティングシステムを適切にシャットダウンすることは重要です。 ただ電源を落すということはしないでください。 まず、コマンドラインから su と入力し、 root パスワードを入力してスーパユーザとなります。 これは wheel グループのメンバとなっているユーザだけが行うことができます。 または root としてログインし、 shutdown -h now を使用します。

The operating system has halted. 
Please press any key to reboot.

シャットダウンコマンドが実行され、 “Please press any key to reboot” というメッセージが現れた後に電源を落すことは安全です。 電源を落す代わりに何らかのキーが押された場合、 システムはリブートするでしょう。

Ctrl+Alt+Del というキーの組合せを使ってシステムをリブートすることもできますが、 通常の運用においてこれは推奨されません。

本文書、および他の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/doc/ からダウンロードできます。

FreeBSD に関する質問がある場合には、ドキュメント を読んだ上で <questions@FreeBSD.org> まで (英語で) 連絡してください。
本文書に関する質問については、<doc@FreeBSD.org> まで電子メールを (英語で) 送ってください。