はじめに
GP(GUI Printer) は X Window 上で動く,GUI を持った印刷ツール
です.Unix は Windows から計算機を使い始めた人には,非常に
とっつきにくいと言われます.Unix 上での印刷もその要因の一つ
であり,ファイルの種類によって印刷コマンドが違ったり,また
送り先の(論理/物理)プリンタが異なる場合など,慣れない人には
頭の痛い問題です.
そこで,ファイルを選択すると自動でファイルの拡張子からファイ
ルの種類,送り先のプリンタまで判断するようなツールを作ろうと
思い立ち,できあがったのが GP です.
GP は次のような特徴があります.
- ファイルを選択すれば自動的にフィルタ,送り先プリンタ
などが設定される
- フィルタのオプションを簡単に指定できる
- 印刷キューの削除がボタン一つでできる
GP を使用することにより,紙の無駄や時間の浪費もなくなる
でしょう.もしかしたら管理者の方の管理の苦痛も少しは減るかも
しれません(笑).が,なにより GPが,Unix という素晴らしい
文化を多くの人々に広めるための一助となれば,作者冥利に尽きる
というものです.
1998 年 1月 10日(土)
植田 裕之
ver.2.5 からの変更点(20th Mar.'98 追加)
GP ver.2.5p1 は ver.2.5 から以下の点が変更されています.
- Digial Unix マシンに接続されたプリンタのキューも扱えるようになった
- 一時作業ディレクトリ名がユーザの名前になった
- フィルタで変換したファイルを保存できる機能が追加された
- いくつかあったバグ・不具合の修正がされた
- 処理見直しによるファイルサイズの削減
ユーザの立場からみて変わったのは 3. のファイル保存機能のボタンが
一つ増えたことだけです.GP ver.2.5 をお使いの方は
3. 印刷
を御覧になれば十分でしょう.
インデックス
- はじめに
- GP の起動
- 印刷
- オプションの設定
- 印刷状況
- 印刷キューの削除
- バグ報告,並びに最新版の入手方法
- 今後の予定