オブジェクト参照テーブル
オブジェクト参照テーブルには、オブジェクトのセットに対する参照、
またはオブジェクトのセットからの参照が表示されます。これはデータ構造の調査、
メモリー・リークの検出、および予期しない参照の検出に役立ちます。
このテーブルに関する情報を表示するには、
最初にアクティブ・プロセスでオブジェクト参照の収集を実行します
(アクティブ・プロセスを右マウス・ボタンでクリックしてから、
「オブジェクト参照の収集 (Collect Object References)」
を選択します)。
表示
「参照の表示 (Show Reference To/By)」列にはツリーが表示されます。
ツリーの第 1 レベルには、アプリケーションによってロードされるクラスが表示されます。
このレベルで、「サイズ」列には、対応するクラスのアクティブ・サイズが表示されます。
表示内容は、「参照先の表示 (Show Reference To)」が選択されているか、
「参照元の表示 (Show Reference By)」が選択されているかによって異なります。
参照先の表示
選択されたクラス・オブジェクトによって参照されているオブジェクトの
ツリーを表示します。ツリーを下位に進むにしたがって、
それに続く各レベルに、前のオブジェクトによって参照されているオブジェクトが表示されます。
以下は、「参照先」が選択されているテーブルの例です。

- 「パッケージ」列には、分析済みオブジェクトのクラスが含まれた
パッケージが表示されます。 ビューがノードまたはモニターのレベルで開かれ、
そのノードまたはモニターに複数のプロセスが含まれている場合、
パッケージを所有するプロセスの ID がパッケージ名に追加されます。
- 「サイズ」列には、
累積サイズが表示されます。 例では、2 つの PerformanceExample オブジェクトの
累積サイズは 616 バイトです。
-
参照数の列には、現行選択によって参照されているオブジェクトの数が表示されます。
ツリーを展開していくにしたがって、現行選択によって参照されると識別される、
同じ数のオブジェクトが表示されます。 例では、1 つ以上の Panel オブジェクトが
2 つの PerformanceExample オブジェクトを参照しています。 ツリーを 1 レベル展開すると、
PerformanceExample オブジェクトが他の 22 のオブジェクトを参照していることがわかります。
参照元の表示
選択されたクラス・オブジェクトを参照しているオブジェクトのツリーが
表示されます。ツリーを下位に進むにしたがって、
それに続く各レベルに前のオブジェクトを参照しているオブジェクトが表示されます。
以下は、「参照元」が選択されているテーブルの例です。

- 「パッケージ」列には、分析済みオブジェクトのクラスが含まれた
パッケージが表示されます。 ビューがノードまたはモニターのレベルで開かれ、
そのノードまたはモニターに複数のプロセスが含まれている場合、
パッケージを所有するプロセスの ID がパッケージ名に追加されます。
- 「サイズ」列には、
累積サイズが表示されます。 Panel オブジェクトは、
PerformanceExample オブジェクトに対する 2 つの参照を保持しており、
累積サイズは 440 バイトです。
- 参照数の列には、現行選択を参照している
オブジェクトの数が表示されます。ツリーを展開していくにしたがって、
現行選択を参照していると識別される、同じ数のオブジェクトが表示されます。
例では、1 つ以上の PerformanceExample オブジェクトが
他の 10 のオブジェクトによって参照されています。
- ツリーを 1 レベル展開すると、PerformanceExample を参照している
オブジェクトが表示されます。 1 つの Finalizer オブジェクトが
PerformanceExample オブジェクトを参照しており、Finalizer オブジェクトを参照している
オブジェクトはありません。 また、PerformanceExample が複数の Panel オブジェクトによって
参照されていることも分かります。Panel オブジェクトは、1 つのオブジェクトによって
参照されています。ツリーを 1 レベル展開すると、どのオブジェクトが
参照しているかが分かります。
コントロール
オブジェクト参照テーブル・コントロールは、以下のもので構成されています。
- ツールバー・コントロール
- フィルター操作
- テーブル・コントロール
- ポップアップ・コントロール
ツールバー・コントロール
ツールバーから、以下のことを実行できます。
- ソースを開く

- 選択した項目のソースを開きます。
- メニュー

- 「参照元 (Show Reference By)」または
「参照先 (Show Reference To)」のいずれかを選択します。
フィルター操作
テーブルは、参照の名前を基にフィルター操作を提供します。
「フィルター操作 (Filter)」フィールドを使用して、
ストリング・パターンを指定します。
テーブル・コントロール
ソートする列のタイトルをクリックします。 逆順でソートするには、列のタイトルを
もう一度クリックしてください。列のタイトルには、その列が昇順でソートされる場合、
< が接頭部に付加され、
降順でソートされる場合は > が付加されています。
文字を入力すると、テーブルはその文字で始まる次のオブジェクトに位置変更します。
ポップアップ・コントロール

ポップアップには、以下の選択項目があります。
- ビューの最新表示
- プロファイルおよびロギング・ビューを更新します。
- 列の選択
- どの列を隠し、どの列を表示するかを選択します。 以下から選択できます。

「上へ (Up)」と「下へ (Down)」を使用して、
列の配置を変更します。一番上の列は、テーブルの左端に表示されます。
関連概念
プロファイル作成ツールの概説
プロファイル作成リソース
関連タスク
アプリケーションのプロファイルを作成する
メモリー・リークを識別する
トランザクション指向操作でメモリー・リークを検出する
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