プラグイン・マニフェストの完成

この例については、プラグインと文書ファイルを作成することから始めました。 次に、コンテンツの編成を記述した toc ファイルを作成しました。 残っている作業は、すべてをマスター toc にまとめて plugin.xml を更新し、そのマスター toc を実際に提供することです。 

まず toc.xml を作成し、最初に作成した 3 つの toc を組み込みます。  トピックごとに href を指定する代わりに、link 属性を使用して既存の toc ファイルを参照します。

<toc label="Online Help Sample" topic="html/book.html">
	<topic label="Concepts">
		<link toc="toc_Concepts.xml" />
	</topic>
	<topic label="Tasks">
		<link toc="toc_Tasks.xml" />
	</topic>
	<topic label="Reference">
		<link toc="toc_Ref.xml" />
	</topic>
</toc>

次に、plugin.xml を更新して、マスター toc を組み込みます。

   <extension point="org.eclipse.help.toc">
      <toc file="toc.xml" primary="true" />
 </extension>

primary 属性の使用には注意してください。 この属性を true に設定すると、toc が他の toc によって参照されていない場合にも常にナビゲーションに表示されるよう指定されます。  これで、マスター toc は常にトピック・リスト内に表示されることが保証されます。  これは、他の toc によって参照されていないため、ブックのトップレベル・リストに表示されます。   
: この toc に関連しているファイルがさらにあっても、ナビゲーションには表示されておらず、ただし別のトピックからのみリンクされている場合、 これらのトピックを検索エンジンが使用できるようにするには、toc で extradir 属性を使用しなければなりません。

最後に、個々の toc ファイルを組み込みます。

   <extension point="org.eclipse.help.toc">
       <toc file="toc_Concepts.xml" />
       <toc file="toc_Tasks.xml" />
       <toc file="toc_Reference.xml" />
 </extension>

primary 属性を設定しなかったため、これらの toc ファイルはブックのトップレベル・リストに表示されません。  1 次として指定されていない Toc ファイルは、1 次 toc であるか、1 次 toc によってリンクされている toc から参照された場合にドキュメンテーション Web に表示されるだけです。

以上です。 プラグイン・ディレクトリーをプラットフォームの plugins ディレクトリーにコピーする場合、 プラットフォームを開始して、「ヘルプ」->「ヘルプ・コンテンツ」を選択すると、ブックのリストにサンプルが次のように表示されます。 「Online Help Sample」をクリックした場合、toc 構造が表示されます。

サンプル・ブック構造が表示されたオンライン・ヘルプ・ブラウザー

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