Eclipse を古いリリースから新しいリリースにアップグレードする場合、簡単なステップがあります。 このステップにしたがって、新しいリリースにワークスペースをマイグレーションします。 ワークスペースは、ディスク上のディレクトリーです。 このディレクトリーには、すべてのプロジェクト・ファイルの他に、カスタマイズされた可能性のある 設定などのメタデータが含まれます。 アップグレードのために従うべきステップは、Eclipse の開始時に「-data」コマンド行引き数を使用したかどうかで 異なります。 「-data」引き数はワークスペースのロケーションを明確に指定するため、この引き数の使用をお勧めします。 この引き数が使用されないと、Eclipse は起動時の現行作業ディレクトリーにワークスペースを指定します。
ヒント: アップグレードする前にワークスペースのバックアップを作成することをお勧めします。 ワークスペースをアップグレードした後は、古いバージョンの Eclipse でそのワークスペースを再度使用することは できません。 前のリリースに「戻る」場合は、バックアップが必要です。
ワークスペースを指定する「-data」を以前に使用していなかった場合、以下のステップに従ってアップグレードしてください。
例:
古い Eclipse インストール・ディレクトリー:
c:\eclipse2_0
新しい Eclipse インストール・ディレクトリー:
c:\eclipse2_1
ワークスペース・ロケーション:
c:\data\EclipseWorkspace
Java VM ロケーション:
c:\jre
Eclipse を開始するコマンド行:
「c:\eclipse2_1 -data c:\data\EclipseWorkspace -vm d:\jre\bin\javaw」
ヒント: Eclipse の実行時に使用する Java VM を明示的に指定することをお勧めします。 それには、上の図のように「-vm」コマンド行引き数を使用します。 「-vm」を使用しない場合、Eclipse は OS のパスを参照します。 別の製品をインストールすると、パスが変更されることがあります。 この結果、次の Eclipse の起動時に別の Java VM が使用される場合があります。
Eclipse を開始するための「-data」引き数を以前に使用していた場合は、アップグレード・パスは非常に分かりやすくなります。
追加のプラグインを Eclipse 環境にインストールした場合、その新規プラグインを、インストールする Eclipse の 新規ビルドまたはバージョンごとに追加する必要があります。 その前に、そのプラグインに関するドキュメンテーションを参照して、そのプラグインが、移動先の バージョンの Eclipse と互換性があることを確認してください。 追加のプラグインを新規の Eclipse インストールに追加するには、いくつかの方法があります。