プラットフォームのアーキテクチャー

Eclipse プラットフォームは、拡張ポイントという概念を基に構造化されています。  拡張ポイントは、他のツール (プラグインと呼ばれています) により機能が提供される、 システム内の明確に定義された場所です。

プラットフォーム内の各主要サブシステムは、それ自体がいくつかの重要な機能をインプリメントし、 拡張ポイントを定義しているプラグインのセットとして構造化されています。  Eclipse システム自体は、サード・パーティーのプラグインのプロバイダーが使用できるのと同じ拡張ポイントに 機能を提供することにより構成されています。  プラグインは、独自の拡張ポイントを定義したり、 単に拡張を他のプラグインの拡張ポイントに追加したりすることができます。

プラットフォームのサブシステムは、通常、可視の機能をプラットフォームに追加し、 その機能性を拡張するための API を提供します。   これらのコンポーネントの一部は、拡張ポイントには直接関係しない追加のクラス・ライブラリーを提供していますが、 拡張をインプリメントするために使用することができます。  例えば、ワークベンチの UI は、JFace UI フレームワークと、SWT ウィジェット・ツールキットを提供しています。

Eclipse SDK には、基本プラットフォームと、プラグインの開発に役立つ 2 つの主要なツールが組み込まれています。  Java 開発ツールキット (JDT) は、全機能を有する Java 開発環境をインプリメントします。  プラグイン開発環境 (PDE) は、プラグインと拡張の開発を効率化する専用のツールを追加します。

これらのツールは、有益な目的に役立つだけでなく、システムを拡張するプラグインを構築することによって、 どのようにツールをプラットフォームに追加できるのかを示す、すばらしい例にもなっています。

 

Copyright IBM Corporation and others 2000, 2003.