Ant の異なったバージョンの使用
Eclipse プラットフォームでは、プラグイン・ライブラリーとして Ant 1.5.2 を提供します。
ワークベンチで Ant ビルド・ファイルを稼動するときは、デフォルトでバージョン 1.5.2 が使用されます。
サポートされていなくても、異なったバージョンを使用することが可能です。
Ant の異なったバージョンを使用するのに、少なくとも次の 2 つの方法があります。
- Ant クラスパスの変更:
- Ant がビルド・ファイルを稼動するとき、Ant クラスパス上の必要なクラスを探します。
Ant クラスパスは、新規タスクに貢献するプラグイン、型、またはライブラリーと、外部ツール設定に定義されているクラスパスからなります。
設定にアクセスするには、「ウィンドウ」> 「設定」>「Ant」>「ランタイム」をクリックします。
Ant 1.5.2 に関係する 2 つの JAR には、
ant.jar
と optional.jar
があります。
これらの JAR を除去して、必要な Ant バージョンの 1 つを追加します。注意: 明示的に Xerces
JARs をランタイムに加えるときには、Ant クラスパスはもはや不要で、問題を引き起こします。 Xerces
クラスは Eclipse から提供される org.apache.xerces プラグインからロードされます。 大部分の Ant
配布のために、Xerces JARs は ant.jar および optional.jar と同じ物理的ロケーションにさえない可能性が
あります。 これは Xerces JARs へのクラスパス・エントリー・ポイントを含むマニフェスト・ファイルを含む
Ant JARs により生じます。
Ant クラスパスを変更した後は、以降の Ant ビルドはすべて、デフォルトの代わりに更新バージョンを使用します。
Ant クラスパスを元の状態に復元するには、プロパティー・ページで「デフォルトの復元」ボタンを選択します。
- 外部ツールとしての Ant の使用:
- オプションでない Ant クラスパスを変更するとき、あるいは単に
Ant のより新しいバージョンまたはベータ・バージョンをテストしたい場合は、外部ツールとして使用するのが良いソリューションです。
通常、ワークベンチで Ant が稼動しているとき、
Ant スクリプト自体は、外部ツールと考えられますが、方法はこれだけではありません。
外部ツールとして Ant の 2 進配布をインストールするには、次のようにします
(注: 次のステップは Windows 用ですが、他のオペレーティング・システムでも類似の方式が使用可能です)。
- Ant の バイナリー・バージョンを、
http://ant.apache.org からダウンロードし、インストールします。
- 「実行」>「外部ツール」>「外部ツール...」をクリックします。
- 「プログラム」をクリックします。
- 「新規」をクリックします。
- 外部ツールの名前 (例えば、External Ant) を入力します。
- 「ロケーション」フィールドで「ファイル・システムのブラウズ」をクリックします。
ant.bat
というファイルを見つけて選択する (これは、Ant インストール・システムの bin
フォルダーにある必要があります)。
- 「引き数」フィールドに、
通常ワークベンチの外部でスクリプトを実行するために入力するスクリプトの引き数を入力します。
- 「作業ディレクトリー」フィールドにビルド・ファイルのディレクトリーを入力します。
- 「実行」をクリックしてビルド・ファイルを実行します。
Ant を外部ツールとして実行するときは、Eclipse によって提供されたタスクまたは型は、機能しません。
また、Ant クラスパス設定はスクリプト実行には影響しません。

Ant サポート
外部ツール

Ant ビルド・ファイルの実行
外部ツールの実行
Ant クラスパスの変更
新規 Ant タスクおよび型の追加