Java コードでコード・アシストを実行

JDT API は、他のプラグインがいくつかの Java エレメントに対してコード・アシストまたはコード選択を行うことができるようにします。 この操作を許可するエレメントは ICodeAssist をインプリメントします。  

操作には次の 2 種類があります。

Java モデルには、このインターフェースをインプリメントする 2 つのエレメント、 IClassFile および ICompilationUnit があります。 コード完了とコード選択は、クラス・ファイルに添付ソースがある場合にのみ、 クラス・ファイルの結果として生じます。

コード完了

コード完了の実行

プログラマチックにコード完了を実行するには、 ICodeAssist.codeComplete を呼び出すのが唯一の方法です。 その後にコード完了を行いたいオフセットをコンパイル単位で指定します。 また、可能な完了を受け入れるために ICompletionRequestor のインスタンスも指定する必要もあります。

ICompletionRequestor 内のそれぞれのメソッドは、コード完了の別の種類のプロポーザルを受け入れます。 各メソッドのパラメーターは、提案されたエレメント (その名前、宣言型など)、 コンパイル単位での提案された挿入位置、およびその関連性を記述するテキストを組み込みます。   

完了要求発行者は、以下のエレメントの挿入を組み込む、 多くのさまざまなタイプの完了を受け入れることができます。

完了要求発行者は、コンパイル・エラーも受け入れ可能でなければなりません。   

プラグインが一部の種類のコード完了にのみ関与する場合、関与する種類の完了のみをインプリメントすればよいように CompletionRequestorAdapter を使用できます。 次のサンプルは、クラス完了を受け入れるためにのみ使用されるアダプターを示しています。

   // Get the compilation unit
   ICompilationUnit unit = ...;
   
   // Get the offset
   int offset = ...;
   
   // Create the requestor
   ICompletionRequestor requestor = new CompletionRequestorAdapter() {
      public void acceptClass(
         char[] packageName,
         char[] className,
         char[] completionName,
         int modifiers,
         int completionStart,
         int completionEnd,
         int relevance) {
         System.out.println("propose a class named " + new String(className));
      }
   };
   
   // Compute proposals
   unit.codeComplete(offset, requestor);

完了の関連性

多くのさまざまな完了がある可能性があるため、関連性という概念を使用して、 提案された完了とその他のプロポーザルの関連性を比較します。 関連性は正の整数によって表されます。 他のプロポーザルの値に相対的に使用されるということを除いて、値には暗黙的な意味はありません。 コード完了候補の関連性は、変数型、キャスト型、戻りの型など、 周りのコードの型に関連付けられるときに、式の期待される型によって影響を受けることがあります。 期待される接頭部または接尾部が完了に存在する場合、これも関連性に影響を与えます。

コード完了オプション

JDT コア・プラグインは、コード完了の動作を制御するオプションを定義します。 これらのオプションは、他のプラグインのよって変更できます。  

その他のオプションを使用して、フィールド、static フィールド、ローカル変数、 およびメソッド引き数用に提案された完了名に接頭部および接尾部を指定することができます。   

コード・アシスト・オプションとそのデフォルトについて詳しくは、『JDT コア・コード・アシスト・オプション』を参照してください。

コード選択

コード選択の実行

コード選択は、コンパイル単位でのテキストの範囲 (一般に、選択されたテキスト) で表される Java エレメントを見つけるために使用します。 コード選択をプログラマチックに実行するには、ICodeAssist.codeSelect を呼び出す必要があります。 選択の開始索引ロケーションとその長さを指定する必要があります。 結果は、Java エレメントの配列になります。 多くの場合、配列内のエレメントは 1 つのみですが、選択があいまいな場合は、考えられるすべてのエレメントが戻されます。

次のサンプルでは、コンパイル単位でコード選択が呼び出されます。

      // Get the compilation unit
   ICompilationUnit unit = ...;
   
   // Get the offset and length
   int offset = ...;
   int length = ...;
   
   // perform selection
   IJavaElement[] elements = unit.codeSelect(offset, length);
   System.out.println("the selected element is " + element[0].getElementName());

カーソル位置での選択

選択の長さを 0 に指定すると、 指定されたオフセットを囲む完全なトークンを見つけることによって選択が計算されます。 次のサンプル・メソッドを検討してください。

   public void fooMethod(Object) {
   }

fooMethod という最初の文字の後にオフセットを指定し、 長さに 0 を指定した場合、選択は、トークン fooMethod 全体を組み込むように計算されます。 そうではなく、長さに 5 を指定した場合、選択は ooMet と見なされます。

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