シーケンス・ダイアグラム・ビューで作業を行う

プロファイルおよびロギング・パースペクティブのプロファイル・モニター・ビュー の階層に応じて、このビューの各種ノードからさまざまなタイプのシーケンス・ダイアグラム を使用できます。

シーケンス・ダイアグラム・ビューは、実行フロー情報の収集が 使用可能になっている場合にのみ使用可能です。実行フロー情報の収集は、 プロファイルを作成するアプリケーションを起動するとき、 またはそのアプリケーションに接続するときに使用可能にします。 プロファイル作成 オプションの「アプリケーションが遅すぎる (My application is too slow)」 を選択し、次に詳細オプションから 「実行フローのグラフィカル詳細の表示 (Show Execution flow graphical details)」 を選択します。  

表示対話

プロファイルおよびロギング・パースペクティブのシーケンス・ダイアグラム・ビューで ホスト対話およびプロセス対話を可視化すると、 分散アプリケーションのワークロードの管理に役立ちます。これらのビューでの時間の表現は、ネットワーク通信だけでなく、アプリケーション・パフォーマンスでのボトルネックを判別する上で役立ちます。

モニターのレベルから、モニターより下位からのすべての対話ダイアグラムが使用できます。 つまり、ホスト間、プロセス間、スレッド間、オブジェクト間、およびクラス間の対話 のシーケンス・ダイアグラムを表示することができます。プロセス・レベルから使用できるのは、スレッド対話、オブジェクト対話、およびクラス対話だけです。

ホスト対話

ホスト対話ダイアグラムを使用して、分散アプリケーションの実行に参加する、各種ホスト上で実行するメソッド間の対話を表示します。ホスト対話ダイアグラムは、シーケンス・ダイアグラム表現で最高レベルの抽象概念を提供します。対話のフローは、複数のマシンにわたるこれらのメソッドの実行を表します。このメソッドの実行により、特定のホストについてワークロードの高水準な可視化が可能になります。

ホスト対話ダイアグラムを表示するには、以下のように行います。

  1. プロファイル・モニター・ビューでアプリケーション・クラスターを示すモニターを選択します。
  2. 右マウス・ボタンをクリックし、次に「開く (Open With)」  > 「ホスト対話 (Host interactions)」の順に選択します。

シーケンス・ダイアグラム・ビューが開き、モニター内のホストに対応する エンティティーが表示されます。

プロセス対話

プロセス対話ダイアグラムを使用して、アプリケーションの実行に参加する、各種プロセスで実行するメソッド間の対話を表示します。

プロセス対話ダイアグラムを表示するには、以下のように行います。

  1. プロファイル・モニター・ビューでアプリケーション・クラスターまたは 興味のあるホストを表すモニターを選択します。
  2. 右マウス・ボタンをクリックし、次に「開く (Open With)」   > 「プロセス対話 (Process interactions)」の順に選択します。 シーケンス・ダイアグラム・ビューが開き、このモニターまたはホスト内の プロセスに対応するエンティティーが表示されます。

スレッド対話

スレッド対話ダイアグラムを使用して、アプリケーションの実行に参加する、各種スレッドで実行するメソッド間の対話を表示します。

スレッド対話ダイアグラムを表示するには、以下のように行います。

  1. プロファイル・モニター・ビューで、アプリケーション・クラスター、ホスト、またはインタレストのプロセスを示すモニターを選択します。
  2. 右マウス・ボタンをクリックし、次に「開く (Open With)」 >「スレッド対話 (Thread interactions)」の順に選択します。  シーケンス・ダイアグラム・ビューが開き、モニター、ホスト、 またはプロセス内のスレッドに対応するエンティティーが表示されます。

クラス対話

クラス対話ダイアグラムを使用して、アプリケーションの実行に参加するクラス・メソッドの対話を表示します。

クラス対話ダイアグラムを表示するには、以下のように行います。

  1. プロファイル・モニター・ビューで、アプリケーション・クラスター、ホスト、またはインタレストのプロセスを示すモニターを選択します。
  2. 右マウス・ボタンをクリックし、次に「開く (Open With)」>「クラス対話 (Class interactions)」の順に選択します。  シーケンス・ダイアグラム・ビューに、モニター、ホスト、 またはプロセス内のクラスに対応するエンティティーが表示されます。

オブジェクト対話

オブジェクト対話ダイアグラムを使用して、アプリケーションの実行に参加するオブジェクト・メソッドの対話を表示します。

オブジェクト対話ダイアグラムを表示するには、以下のように行います。

  1. プロファイル・モニター・ビューで、アプリケーション・クラスター、ホスト、またはインタレストのプロセスを示すモニターを選択します。
  2. 右マウス・ボタンをクリックし、次に「開く (Open With)」   > 「オブジェクト対話 (Object interactions)」の順に選択します。 シーケンス・ダイアグラム・ビューに、モニター、ホスト、 またはプロセス内のオブジェクトに対応するエンティティーが表示されます。

パフォーマンスのボトルネックを表示する

ホット・スポットは、メソッドのどの部分がほとんどの時間を消費するかを 正確に示すことがあります。この部分は、2 つの呼び出し、つまり呼び出しとメソッド入り口 または出口の間にある場合や、メソッド全体にわたる場合もあります。 パフォーマンスのボトルネックを表示するにある、進行方法の例を参照してください。

アプリケーションの実行フローを検証する

シーケンス・ダイアグラム・ツールは、アプリケーションの実行フローを表す グラフを生成します。これらの生成されたグラフを、アプリケーションの設計資料からの シーケンス・ダイアグラムと比較して、準拠しているかどうかを検証できます。

実行に参加するオブジェクトの数を検証する

アプリケーションのメモリー・フットプリントを改善するために、 実行に参加するクラス・インスタンスの数が適切かどうかをチェックします。 モニターされているデータのパッケージ統計ビューは、実行に参加している オブジェクト・インスタンスの数の数値と、それによって課せられる実行時間の消費の数値を提供します。

オブジェクトによるメモリー使用量を識別する

インスタンス統計ビューは、実行に参加するクラス・インスタンスによる メモリー使用量の数値を提供します。この情報は、メモリー最適化作業にとってきわめて重要です。

時間のかかるメソッドを識別する

モニター対象アプリケーションのパフォーマンス時間を改善するには、 呼び出されたメソッドの実行時間を慎重に検証する必要があります。この情報は、 プロファイルおよびロギング・パースペクティブのメソッド統計ビューで提供されます。

 

関連概念
ログ・アナライザーの概説
ログ・ファイルの相関
ログ対話ビュー
ログ・スレッド対話ビュー

関連タスク
ログ・ファイルを処理する
時間を同期する

関連参照
ログ・ビュー