「ようこそ」ページ

「ようこそ」ページは、ユーザーがワークベンチの性質を理解するために使用されます。

デフォルトの「ようこそ」ページ

「ようこそ」ページにはフィーチャーそれぞれを組み込むことができます。 これは、フィーチャーのプラグインのサブディレクトリーにある  about.ini ファイルに welcomePage 属性を組み込むことによって行います。

welcomePage = $nl$/welcome.xml

welcomePage 属性の値は、「ようこそ」ページを定義する XML ファイルです。
このファイルの形式は以下のとおりです。

<welcomePage> タグは以下を含んでいます。

  1. オプションの title 属性
  2. オプションの format 属性
  3. オプションの <intro> タグ
  4. 0 または複数の <item> タグ

format タグの値は "wrap" または "nowrap" になります。 format 属性が "wrap" の場合、「ようこそ」エディター内のテキストはウィンドウ・サイズに合わせて折り返されます。 折り返しする場合、テキスト内の改行が、段落 (<p>) タグが使用されている場合を除いて保持されることに注意してください。 format 属性が指定されていない場合、デフォルト値 "nowrap" が使用されます。

intro および item タグは以下を含んでいます。

  1. テキスト (改行付き)
  2. どのテキストを折り返すかを指示する段落 (<p>) タグ

    <p> タグ間のテキストは連続した 1 つの行として取り扱われます (つまり、<p> テキスト内の改行は "soft" となります)。 <p> タグは format = "wrap" のときのみ適用されます。 format = "nowrap" の場合、段落タグは無視されます。

  3. Bold (<b>) タグ
  4. 以下の属性を含むアクション (<action>) タグ

    pluginId (アクションを含んでいるプラグインの ID)

    class (インスタンスの生成および実行のためのアクション・クラスの修飾名)

  5. 以下の属性を含むヘルプ・トピック (<topic>) タグ

    ID (ヘルプ・ビューアーで表示する infoset の ID)

    href (オプション - 指定された infoSet に含まれる有効なヘルプ・トピック URL で、  
    /pluginID/path_to_document
    という形式を持つ)

アクションおよびヘルプ・トピックのための開始タグおよび終了タグ間のテキストは、強調表示されたリンクとして表示されることに注意してください。

以下は「ようこそ」ページのサンプルです。2 番目の項目のテキストは折り返されます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<welcomePage title="Eclipse プラットフォーム"
    format = "wrap">

<intro>このページは、ユーザーが Eclipse ワークベンチを理解するときに役立ちます。
初めに以下のセクションを読み、関連するリンクをクリックしてください。</intro>

<item><b>インストール済みフィーチャー</b>
ワークベンチにインストールされているフィーチャーの詳細については、<action pluginId="org.eclipse.ui"
   class="org.eclipse.ui.internal.QuickStartAction">Help > Welcome...</action> を選択し、
さらに目的のフィーチャーを選択してください。</item>
<item><b>パースペクティブ、ビューおよびエディター</b>
<p> ウィンドウには 1 つ以上のパースペクティブがあります。
パースペクティブは、リソースを処理するためのビュー (たとえばナビゲーター) およびエディターで構成されています。
ウィンドウの左端にあるショートカット・バーを使用すると、新しいパースペクティブを開いたり、
すでに開いているパースペクティブ間を移動したりすることができます。
操作しているパースペクティブは、ウィンドウのタイトルとショートカット・バーで、くぼんだアイコンとして表示されます。</p></item>
<item><b>パースペクティブの構成</b>
タイトル・バーをドラッグすると、ワークベンチ内でビューおよびエディターを移動できます。
また、「ウィンドウ」>「ビューの表示」を使用して、現行パースペクティブにビューを追加することもできます。
パースペクティブを元の状態にリセットするには、
<action pluginId="org.eclipse.ui"
class="org.eclipse.ui.internal.ResetPerspectiveAction">「ウィンドウ」>「パースペクティブのリセット」</action>を選択します。
パースペクティブを配置した後、「ウィンドウ」>「パースペクティブの別名保管....」で保管することができます。
パースペクティブに表示されるビュー、パースペクティブ、および「新規」メニューの各操作をカスタマイズできます。
これを行うには、
<action pluginId="org.eclipse.ui"class="org.eclipse.ui.internal.EditActionSetsAction">
「ウィンドウ」>「パースペクティブのカスタマイズ...」</action>を選択します。
ウィンドウの左端にあるショートカット・バーにビューをドラッグして、高速ビューに変換することもできます。</item>
<item><b>さらに理解する</b>
さらに理解を深めるためには、
<topic id="/org.eclipse.platform.doc.user/toc.xml">Workbench User Guide</topic>.</item>を参照できます。
</welcomePage>

Copyright IBM Corp. and others 2000, 2002.