Ant ビルド・ファイルの編集

Ant ビルド・ファイルは単なるテキスト・ファイルであるため、どのようなテキスト・エディターでも編集できます。 しかし Eclipse Ant エディターを使用すれば、構文の色分け、コンテンツ・アシスト、 および「アウトライン」ビューなどいくつかの利点があります。 Eclipse Ant エディターに慣れるため、このエディターを使用して簡単な Ant ビルド・ファイルを作成してみましょう。

  1. HelloWorld.xml (必要であれば前ページを参照) と呼ばれる Ant ビルド・ファイルを作成します。
  2. そのファイルのコンテキスト・メニューから「アプリケーションから開く」>「Ant エディター」を選択して、 そのファイルで Ant エディターを開きます。 .xml ファイルのデフォルト・エディターは単なるテキスト・エディターであることに注意してください。 ただし、これは「ウィンドウ」>「設定」>「ワークベンチ」>「ファイル関連」で変更することができます。
  3. エディターで次の内容を入力します。

    HelloWorld ファイルの内容

  4. プロパティー値の構文の色分けに注意してください。
  5. 2 番目のターゲットの入力を '<tar' にして、さらにコンテンツ・アシストを活動化するために Ctrl-Space を押してください。 有効な完了のリストが表示されます。 この場合、<target> タグ 1 つしかありません。 この完了を選択すると、エディターは開始タグおよび終了タグの両方を挿入し、このタグのプロパティーを入力する位置にカーソルを置きます。
  6. このターゲットに 'World' と名前を付けます。
  7. Hello ターゲットと同様、テキストを 'World' に変更し、このターゲットに対して 'echo' タスクを入力してください。
  8. HelloWorld.xml に加えた変更を保管します。
  9. 「アウトライン」ビューを見えるようにしておいて、プロパティーおよびターゲットごとにエントリーがあることに注意してください。 さらに、ターゲットの下のそれぞれのタスクにもエントリーがあります。
    Ant ビルド・ファイルの「アウトライン」ビュー
  10. 「アウトライン」ビューのエントリーをクリックすると、エディターがそのエントリーにスクロールします。 さらに、「アウトライン」ビューにフォーカスがある場合、 文字を入力すると「アウトライン」ビュー内の選択が入力した文字で始まる次の可視のエントリーに移動します。
  11. カーソルを '<target>' タグのいずれかのすぐ後ろに置き、'<tar' と入力してください。 その後、コンテンツ・アシストを活動化するために Ctrl-Space を押してください。 ここで、有効な完了は 'tar' タグだけとなります。 これは、Ant エディターがネストされたターゲットが許可されないことを認識しているためです。 以前にターゲット・タグを作成するためにコンテンツ・アシストを使用したとき、 エディターは、ターゲットの外部では tar タスクが許可されないことを認識していました。
    Ant エディターにおけるコード・アシスト
  12. エディターを閉じ、変更は保管しません。


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