プロファイル作成ツールの概説

プロファイル作成ツールは、プロファイルおよびロギング・パースペクティブと 多くのビューで構成されています。 このツールにより、 アプリケーションのプロファイル作成、プロファイル作成リソースの処理、 プロファイル作成中のアプリケーションとの対話、 パフォーマンスとメモリー使用量の問題についてアプリケーションの調査を行うことができます。 プロファイル作成ツールは、 Java プログラムのランタイムの動作に関連したデータを収集し、 このデータを グラフィックとテーブルの両方のビューで 表示します。 これらのすべての機能は、プログラム実行の視覚化と理解、 およびプログラム動作のパターンの調査を支援します。 

また、プロファイル作成ツールによりどの操作に最も時間がかかったかを確認して、 メモリー・リークを検出して解決することができます。繰り返しの実行動作を容易に識別して、 冗長を除去することができます。つまり、プロファイル作成ツールは、 パフォーマンスを分析し、Java プログラムをより深く理解するためにとても有用です。

プロファイルを作成することにより、アプリケーションのパフォーマンスを、 プログラミング開発サイクルの早い段階でテストできるため、 アプリケーションを改善してテストするための十分な時間を取ることができます。

プロファイル作成アーキテクチャー

Java プロファイル作成エージェントは、エージェント・コントローラーと一緒に配備されるエージェント・インスタンスです。 次のデプロイメント・ダイアグラムのエージェント (Agent) は Java プロファイル作成エージェントである可能性があります。 アプリケーション・プロセス は、Java アプリケーション・プロセスを実行する Java 仮想マシンです。

配置図

プロファイルを作成中の各アプリケーション・プロセス内で、 プロファイル作成エージェントが稼動している場合があります。このため、 プロファイル作成ツールでは、単一ワークベンチから、対話式にこれらのアプリケーションの プロファイルを作成することができます。

フィーチャー

プロファイル作成ツールのフィーチャーには、以下のものがあります。

ビジュアルな情報表示

プロシージャー型プログラミング・モデルを基にした、従来型のパフォーマンス・ツールには、 オブジェクト指向である、Java プログラムの動作に関する重要な情報が欠けています。 それに対して、プロファイル作成ツールは、オブジェクト指向モデルと整合する方法で、 プログラムの実行をモデル化して提示することができるため、 すべての関連情報を保存することができます。

リソースを選択することにより、集約されたプロファイル作成データを見ることができます。  たとえば、モニター・リソースには、そのモニターの下に定義されたすべてのホストと エージェントのデータが表示されます。

パターン抽出

パターン抽出は大量の実行情報を取り、それを基本的な形式に削減して、 プログラムの実行の全体的なビューを提供します。 また、オブジェクトおよびメソッド呼び出しについて さらに詳しい情報を表示するよう選択することもできます。 パターンの抽出により、実行時の分析は大幅に単純化されます。  プロファイル作成ツールには、強力なパターン抽出機能があります。 .

Distributed Monitoring  

このツールを使用すると多くのマシン上の多くのプロセスを並行して モニターできるため、分散アプリケーションのプロファイルを作成することができます。 エージェント・コントローラーの使用により、 プロファイル作成ツールはリモート・マシン上のアプリケーションを起動して、 対話式にそのアプリケーションのプロファイルを作成することができます。これは、 デプロイメント・ターゲットのプラットフォームでアプリケーションが稼動しているときに、 そのアプリケーションのパフォーマンス特性を判別しようとする場合に有用です。

 

関連概念
プロファイル作成リソース
症状データベース
共通ベース・イベント・モデル

関連タスク
プロファイル作成の優先設定を設定する
プロファイル作成フィルターを指定する
アプリケーションのプロファイルを作成する
外部ファイルにプロファイル作成データを保管する
プロファイル作成リソースを保管する
プロファイル作成リソースをインポートする

関連参照
プロファイル作成コンソール・ビュー
プロファイル・モニター・ビュー
シーケンス・ダイアグラム・ビュー
統計ビュー


 
 

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