ログ・ファイルを相関させる

相関とは、イベントに含まれたデータの解釈に使用されるルールのセットを基に、 関連したイベントのセットを分析および判別するプロセスです。ログ・アナライザーでは、 単一ログ・ファイル内の情報を相関させるための幾つかの方法が提供されています。 この方法には、ログ内のイベントの順序付け (たとえばタイム・スタンプ順) や イベントのフィルター操作 (特定のスレッド ID を持つイベントだけを表示) などがあります。 また、ログ・アナライザーでは、インポートされて相関プラグインのセットとして適用される アルゴリズムを使用して、複数のログ内のイベントを分析および相関させる 機能も提供されています。一般に、相関プラグインは、データを分析および相関させるための、 非常に特定のルールのセットを使用して、2 つの異なるログ内のデータを関連付ける機能を提供します。 関係を判別するための相関プラグインによって使用されるデータは、 相関データと呼ばれます。

相関のほとんどのタイプは、順次相関または結合相関のいずれかに分類できます。  順次相関は、値を順序付けるための特定の値とルールのセットを使用して、 イベントのセットを順序付けます。タイム・スタンプ順にイベントのセットを順序付けすることは、 順次相関の一例です。 結合相関は、値を解釈するための 特定の値とルールのセットを使用して、同等または関連した情報を持つイベントのセットを グループ化します。結合相関は、2 つのイベントを関連付けたり、イベントのセットを グループ化したり、2 つのイベントのグループを関連付けるために使用することができます。 同じスレッド ID を持つイベントだけを表示することは、結合相関の一例です。 最後に、相関タイプを一緒に使用することにより、完全なピクチャーを提供することができます。 たとえば、イベントのセットをグループ化する場合、一般にグループ内のイベントの 順序付けも行います。

ログ・アナライザーでは、基本実装の一部として、単一製品ログのイベントに対して、 幾つかの相関方法を提供しています。

順次相関: イベントに含まれているさまざまな フィールド (たとえば、タイム・スタンプ) ごとに、ログ内のイベントをソートする機能。 結合相関: イベントに含まれているさまざまな フィールドの値 (たとえば、スレッド ID) ごとに、ログに表示されるイベントを フィルター操作する機能。

ログ・アナライザーでは、分析のために幾つかのログ・ファイルを 単一ログに結合する機能を提供しています。そのため、これらのメソッドは、 分析のために単一ファイルに結合されていれば、複数のログ・ファイル内の情報を 分析するためにも使用できます。ログ・アナライザーでは、基本実装の一部として、 以下のタスクを実行することができます。

関連概念
ログ・アナライザーの概説
ログ・ファイルの相関

関連タスク
ログ対話を表示する
ログ・スレッド対話を表示する
ログ・ファイルを処理する
シーケンス・ダイアグラム・ビューで作業を行う

関連参照
シーケンス・ダイアグラム・ビュー
ログ対話ビュー
ログ・スレッド対話ビュー
ログ・ビュー