README ファイル・エディターがフォーカスされている場合は、 README という名前のプルダウン・メニューが表示されます。 これには、前述のアクション、 「README エディター・アクション 1」、「README エディター・アクション 2」、 「README エディター・アクション 3」が含まれます。
拡張子 .readme を持つファイルは、それぞれのセクションが番号で始まる場合に、セクションに分けることができます。 例えば、次のテキストが README ファイル・エディターに入力されると、README ツールは 2 セクションを検出します。 セクションが README ファイル内で検出される方法を調べるには、README ファイル・エディターに何かのテキストを入力し、 CTRL-S をタイプするかまたは「ファイル」->「保管」を選択してファイルを保管します。 「README セクション」ビューを開き、「ナビゲーター」ビューで .readme ファイルを選択します。
テキスト・サンプル:
99.1 第 1 セクション
第 1 セクションのテキストです。
99.1.1 これはサブセクションです
これはサブセクションのテキストです。
ドラッグ・アンド・ドロップ機能は、 「アウトライン」ビューでセクションを選択し、選択したものをテキスト・ファイルの上にドラッグすると表示されます。 選択の内容はファイルに付加されています。
このサンプルは、プラグインで宣言された拡張ポイントも提供します。 このサンプルが定義している org.eclipse.ui.examples.readmetool.sectionParser 拡張子を使用する すべてのプラグインで、IReadmeFileParser クラスが必要です。 DefaultSectionParser クラスは IReadmeFileParser のインプリメンテーション・サンプルです。
ReadmeEditor クラスは IEditorPart をインプリメントし、 org.eclipse.ui.editors 拡張ポイントを使用する plugin.xml 内で、 拡張子 .readme を持つファイルのエディターとして定義されます。 ReadmeSectionsView クラスは IViewPart をインプリメントし、 org.eclipse.ui.views 拡張ポイントを使用するビューとして定義されます。この 拡張ポイントは、ビュー選択で使用するためにビューのカテゴリーも定義します。
設定の 2 つのタイプ、 ワークベンチ設定とリソース・プロパティーがこのサンプルで定義されます。 ワークベンチ設定は IWorkbenchPreferencePage をインプリメントする ReadmePreferencePage クラスで定義されるので、 「ウィンドウ」->「設定」ダイアログに追加されます。 クラスは、plugin.xml の拡張ポイント org.eclipse.ui.preferencePages に定義されます。 ReadmeFilePropertyPage と ReadmeFilePropertyPage2 の 2 つのリソース・プロパティー・ページはともに、IWorkbenchPropertyPage をインプリメントします。 それらは、ともに org.eclipse.ui.propertyPages 拡張ポイントの plugin.xml で、objectClass タグによって IFile タイプで呼び出されるように定義されます。
ReadmeCreationWizard クラスは INewWizard をインプリメントし、plugin.xml 内の org.eclipse.ui.newWizards 拡張ポイントに定義されます。 この拡張ポイントは、ユーザーが「ファイル」->「新規」->「サンプル...」を選択した際にウィザードが表示されるカテゴリーも定義します。
幾つかのアクション・スタブがこのサンプルに追加されます。 アクション・セットは、拡張ポイント org.eclipse.ui.actionSets を使用して、 ワークベンチ・ウィンドウ・メニュー・バーに組み込まれる、 「README ファイル・エディター」 というラベルを持つメニューを宣言します。 また、toolbarPath および menubarPath タグを使用して、ワークベンチ・ツールバーとメニュー・バーのアクションも定義します。 IWorkbenchWindowActionDelegate をインプリメントする、WindowActionDelegate クラスを使用して、アクションをインプリメントします。 ポップアップ・メニューのアクションは、org.eclipse.ui.popupMenus 拡張ポイントに、PopupMenuActionDelegate クラスによって objectContribution として定義されます。 PopupMenuActionDelegate は IObjectActionDelegate をインプリメントし、 メッセージ・ダイアログ開くために提供されている IWorkbenchPart を使用します。 ViewActionDelegate ビュー・アクションは org.eclipse.ui.viewActions 拡張ポイントに定義され、 IViewActionDelegate をインプリメントします。表示されたビューは、 targetID タグによって定義されます。このサンプルでは org.eclipse.ui.views.ResourceNavigator です。 エディター・アクションは EditorActionDelegate クラスで定義されます。 このクラスは IEditorActionDelegate をインプリメントし、 org.eclipse.ui.editorActions 拡張ポイントを使用して追加されます。 適用されるエディターは targetID タグによって定義されます。 このサンプルでは org.eclipse.ui.examples.readmetool.ReadmeEditor に定義されます。
ReadmeDropActionDelegate クラスは IDropDelegate をインプリメントします。IDropDelegates は ワークベンチで実行されたドロップ・アクションがある場合は必ず通知されます。このアクションの 拡張ポイントは org.eclipse.ui.dropActions です。