場合によっては、エージェントとエージェント・コントローラーとの間で バッファリングの提供が必要な場合があります。バッファリングは、 エージェントとエージェント・コントローラー間のデータ・チャネルを使用して行われます。 データ・チャネルは、エージェントのパフォーマンスがかなり重要な場合に必要です。 バッファーがないと、テスト・クライアントが必要な速度で出力を処理できない可能性があるため、 出力の際にエージェントがブロック状態になることがあります。
データ・チャネルは、構成ファイル serviceconfig.xml の Agent エレメントで構成されます。
Linux では、最大データ・チャネル・サイズは、システムの最大共用メモリー・サイズによる制限を受けます。
この構成設定値は、/proc/sys/kernel/shmmax に入っています。 dataChannelSize 属性値が
/proc/sys/kernel/shmmax に指定されている値より大きいと、データ・チャネルの作成は失敗します。
Solaris では、最大データ・チャネル・サイズは、システムの最大共用メモリー・サイズによる制限を受けます。この構成設定値は、/etc/system に shmmax 属性として入っています。
dataChannelSize 属性値が /etc/system に指定されている shmmax 属性より大きいと、データ・チャネルは作成されません。
属性が存在しない場合は、デフォルトの 1 MB が値としてとられます。
HP-UX では、最大データ・チャネル・サイズは、システムの最大共用メモリー・サイズによる制限を受けます。構成の設定は、
shmmax 属性の下の /etc/conf/master.d/core-hpux にあります。
dataChannelSize 属性値が /etc/conf/master.d/core-hpux に指定されている shmmax 属性より大きいと、
データ・チャネルは作成されません。そのファイルまたは属性が存在しない場合は、デフォルトの 64 MB と見なされます。
AIXでは、最大データ・チャネル・サイズは、システムの最大共用メモリー・サイズ (256 MB に固定) による制限を受けます。
dataChannelSize 属性値が 256 MB 以上の場合は、データ・チャネルは作成されません。
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