Java Web Start を使用した Eclipse ベースのアプリケーションのデプロイ

Eclipse 3.1 上でビルドされたアプリケーションは 、Java Web Start を使用してデプロイすることができます。

Java Web Start は、「アプリケーション・ デプロイメント・テクノロジーで、Web ブラウザーからシングルクリックで完全な機能を持った アプリケーションを起動することができます。」

Eclipse を Java Web Start から開始するための前提条件 は、以下のとおりです。

以下のステップでは、フィーチャー・ベースの RCP アプリケーションを処理する Java Web Start サイトの セットアップ方法について説明します。

ステップ 1、ラッパリング・フィーチャーの作成

ステップ 2、ラッパリング・フィーチャーと startup.jar のエクスポート

注: このステップに進む前に、鍵ストアが使用可能で あることを確認してください。Eclipse には、鍵ストアを 作成する機能はありません。鍵ツールを使用する必要 があります。また、開発に使用している Eclipse が、JRE で はなく、Java SDK 上で実行中であることを確認して ください。この制約が満たされていないと、jar 署名 が失敗します。

ステップ 3、メイン jnlp ファイルの作成

Java Web Start アプリケーションは、JNLP ファイル によって記述されます。これらのファイルは 、同等の機構によって eclipse.exe と config.ini の ファイルを置換します。例えば、JNLP は、独自の機構に よって、スプラッシュ画面、パラメーターの受け 渡しを制御し、アプリケーションを構成するものの定義を しています。

エクスポートを実行した場合、すべての単純な JNLP ファイルが作成されるので、アプリケーションを制御する メインファイルを記述するだけで済みます。メイン ファイルの多数は、すべてのアプリケーションで共通な ので、以下の自己文書化されたテンプレートから開始 することをお勧めします。

アプリケーションを処理するサイト上では、ファイルは startup.jar と同じフォルダーに配置される必要が あります。 このファイルを編集し終わると、アプリケーションを 使用することができます。

  <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<jnlp 
    spec="1.0+" 
    codebase="http://myCompany.org/jnlpServer" 
    href="mail.jnlp"> <!-- jnlp
アプリケーションを含むサイトの URL。エクスポート時に
使用した値と一致する必要があります。Href は、この
ファイルの名前です。-->
  <information>
    <!-- アプリケーションのユーザーが読み取り
可能な名前 -->
    <title> Mail Application </title>  
    <!-- ベンダー名 -->
    <vendor>My company</vendor>
    <!-- ベンダーのホーム・ページ -->
    <homepage href="My company website" /> 
    <!-- 製品説明 -->
    <description>This is a mail client</description> 
    <icon kind="splash" href="splash.gif"/>
  </information>
 
  <!-- アプリケーションからのすべての許可を要求
します。これは変更されません。-->
  <security>
    <all-permissions/>
  </security>
 
  <!-- 実行するメイン・クラスの名前。これは
変更されません。-->
  <application-desc main-class="org.eclipse.core.launcher.WebStartMain">
    <argument>-nosplash</argument>
  </application-desc>
 
  <resources>
    <!-- startup.jar への参照。これは変更され
ません。-->
    <jar href="startup.jar"/>
 
    <!-- アプリケーションを構成するすべての
プラグインとフィーチャーへの参照 -->
    <!-- ラッパリング・フィーチャーが、その他
すべての必要なプラグインを推移的に参照するので、
ここでラッパリング・フィーチャーを参照します。-->
<extension
        name="Wrappering feature"
        href="features/Wrappering_1.0.0.jnlp"/>
 
    <!-- 通常 config.ini で指定される情報 -->
    <property 
        name="osgi.instance.area" 
        value="@user.home/Application Data/mail"/>
    <property 
        name="osgi.configuration.area" 
        value="@user.home/Application Data/mail"/>
        
    <!-- 製品エディターの概説ページにあるような
実行する製品の ID -->
    <property 
        name="eclipse.product" 
        value="mail.product"/>
  </resources>

  <!-- プラットフォームごとに、使用する JRE
を指定します -->
  <resources os="Mac">
    <j2se version="1.5+" java-vm-args="-XstartOnFirstThread"/>
  </resources>
  <resources os="Windows">
    <j2se version="1.4+"/>
  </resources>
  <resources os="Linux">
    <j2se version="1.4+"/>
  </resources>
</jnlp>

ヒント: このファイルを一度作成すると 、startup.jar と同じフォルダーのラッパリング・ フィーチャーに保管することができるので、エクスポート ごとに完全な構造が作成されます。

プラグイン・ベースのアプリケーション

RCP アプリケーションがフィーチャーを 使用していない場合でも、Java Web Start によって開始 することが可能です。

そのためには、メインの jnlp ファイルの作成と デプロイメントを容易にするために、ラッパリング・ フィーチャーを作成することをお勧めします。この ラッパリング・フィーチャーによって、 アプリケーションのすべてのプラグインがリストされます。 フィーチャーが更新されたときに、生成された jnlp ファイルをコピーして、メインの jnlp ファイルになる ように修正してください。

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