製品のカスタマイズ

製品には、スプラッシュ画面、「製品情報」ダイアログのテキスト、ウィンドウ・アイコンなど、カスタマイズ可能な外観が数多くあります。 ほとんどのカスタマイズは、org.eclipse.core.runtime.products 拡張ポイントへのコントリビューションで定義されます。

より一般的なカスタマイズ可能エレメントがどのように定義されるのかについて説明します。

バージョン情報ダイアログ

プラットフォームのバージョン情報ダイアログは、ユーザーがワークベンチ・メニューで「ヘルプ」 ->「バージョン情報」を選択するたびに表示されます。   

バージョン情報ダイアログ

「製品情報」ダイアログの上部には、製品レベル情報が表示され、下部には、インストールされているフィーチャー (ある場合) およびプラグインの詳細が表示されます。  フィーチャーの詳細 (必要に応じてブランド) は、フィーチャーに関連付けられているプラグインの about.iniabout.properties、および about.html ファイルを使用して提供されます。  この情報は、ユーザーがフィーチャーの詳細を要求し、特定のフィーチャーを選択すると表示されます。

製品ブランド (ダイアログの上半分) は、このダイアログに表示されるテキストとイメージを記述する extension プロパティーによって指定されます。 例えば、以下は、Eclipse プラットフォーム製品宣言の抜粋です。

	<property
		name="aboutText"
		value="%aboutText"/>
	<property
		name="aboutImage"
		value="icons/eclipse_lg.png"/>
	</product>

これらのプロパティーについての詳細は、『IProductConstants』を参照してください。

ウィンドウ・イメージ

16x16 ピクセルのカラー・イメージを、製品によって作成されたウィンドウをブランド化するために使用できます。  これは、製品ウィンドウの左上に表示されます。 これは、製品拡張定義内の windowImage 属性に指定します。または、windowImages 属性を使用して、左上に使用されるさまざまなサイズのイメージの配列を記述します。

	<property
		name="windowImages"
		value="icons/eclipse.png,icons/eclipse32.png"/>

windowImages プロパティーは、windowImage プロパティーよりも優先されます (両方のプロパティーが指定されている場合)。

「ようこそ」ページ

Eclipse 2.1 「ようこそ」ページ・メカニズムを使用する製品は、welcomePage プロパティーに「ようこそ」ページ・ファイルの名前とロケーションを指定できます。

	<property
		name="welcomePage"
		value="$nl$/welcome.xml"/>

org.eclipse.ui.intro 拡張ポイントを使用するため、Eclipse 3.0 では、このプロパティーを使用しないでください。 新規ようこそ/概要メカニズムについての詳細は、『概要サポート』を参照してください。

設定のデフォルト

preferenceCustomization プロパティーを使用すると、製品のデフォルトの設定値を含むファイルを指定できます。

	<property
		name="preferenceCustomization"
		value="plugin_customization.ini"/>

このファイルは、java.io.Properties フォーマット・ファイルです。 このファイルは一般に、プラグインの public API の一部として公開される設定の値を設定するために使用されます。  つまり、プラグインによって使用されているが API に正式に定義されていない設定を参照する場合には、リスクを負うことになります。  

スプラッシュ・スクリーン

製品のスプラッシュ画面は、製品の configuration ディレクトリーの下に配置されている config.ini に指定されています。このファイルの osgi.splashPath プロパティーは、ファイル splash.bmp を検索する場所を記述します。 osgi.splashLocation プロパティーは、使用するスプラッシュ画面ファイルの完全かつ正確なパスを指定します。 スプラッシュ・パスを指定すると、ロケール固有のスプラッシュ画面を、指定した検索パスとして使用して、複数のプラグインまたはフラグメント、および $nl$ スタイル・パスを示すことができます。 このファイル内に構成できるプロパティーの完全な記述については、 プラットフォーム SDK の config.ini ファイルを参照してください。 イメージは、24 ビット・カラー BMP フォーマット (RGB フォーマット) で提供する必要があり、サイズはおよそ 500x330 ピクセルでなければなりません。