Eclipse を基にした製品とは、Eclipse プラットフォームを使用してビルドされたスタンドアロン・プログラムのことです。製品は、オプションでパッケージされ、1 つ以上のフィーチャーとして提供されます。 フィーチャーとは、Eclipse 更新メカニズムで単一エンティティーとして管理されるプラグインのグループのことです。
製品には、製品を実行するために必要なすべてのコードとプラグインが組み込まれています。 これには、Java Runtime Environment (JRE) および Eclipse プラットフォーム・コードが含まれます。 一般に、製品固有のインストール・プログラムによって、プラグイン・コード、JRE、および Eclipse プラットフォームがインストールされます。 製品プロバイダーは、必要に応じてインストール・ツールまたはプログラムを自由に使用できます。
製品がインストールされてユーザーによって起動されると、ユーザーには、製品によってサポートされている目的 (Web 開発、C++ プログラム開発、またはその他の目的) のために特に構成された Eclipse ワークベンチが表示されます。 プラットフォームを使用すると、ラベル、バージョン情報ダイアログ、グラフィックス、およびスプラッシュ・スクリーンを簡単に構成できるため、 ユーザーはプラットフォーム・ワークベンチという概念を持たず、ワークベンチを製品自体のメイン・ウィンドウと考えます。
このような製品のトップレベル・ディレクトリー構造は次のようになります。 ここでは、Windows プラットフォームにインストールされた "AcmeWeb" と呼ばれる仮想製品を想定しています。
acmeweb/ acmeweb.exe (製品実行可能ファイル) eclipse/ (インストールされた Eclipse ファイルのディレクトリー) .eclipseproduct (マーカー・ファイル) eclipse.exe startup.jar configuration/ config.ini jre/ features/ (インストールされたフィーチャー (ある場合)) com.example.acme.acmefeature_1.0.0/ feature.xml ... plugins/ com.example.acme.acmefeature_1.0.0/ plugin.xml about.ini about.html about.mappings about.properties acme.png splash.jpg com.example.acme.acmewebsupport_1.0.0/ ... links/ ...
Eclipse で製品を定義するには、2 つの方法があります。 お勧めするメカニズムは、製品拡張ポイント (Eclipse 3.0 の新機能) の使用です。この拡張ポイントを使用すると、製品を定義し、スプラッシュ画面やウィンドウ・アイコンなどのブランドをカスタマイズすることができます。従来のメカニズム (Eclipse 2.1 で使用) では、 フィーチャーを使用し、特に 1 次フィーチャーがあることが前提となります。 具体的には、Eclipse 3.0 は、製品拡張ポイント・メカニズムを使用しますが、必要に応じてレガシー定義を新規モデルに統合する互換性機能を提供します。
両方のメカニズムについて説明し、これらのメカニズムを使用して製品をカスタマイズする方法を示します。製品拡張ポイント・メカニズムが使用されている場合でも、更新マネージャーによって配信された機能をグループ化する方法として、フィーチャーを使用することができます。 以降のトピックでは、プラグインに製品定義以外にフィーチャー・グループが存在していることを前提とします。